イカを生きたたまま輸送するのって、
活魚輸送って言うんでしょうかね?
それとも、活きイカ輸送なんでしょうか?
というのはともかく、この前、テレビで、
「世界が驚いたニッポン!スゴ~イデスネ!!
視察団」というのをやっていました。
これは、いろんなテーマで、海外のプロに
日本の同じ業態を見てもらい、「スンゴイ
デスネー」と言ってもらうという番組なの
ですが、この前は、イカの漁から、輸送、
さきいか工場、料理屋さんなどを取り上げて
いたんです。
ということで、この前、活魚輸送について
書いてみましたので、今回は、「イカ」の
輸送について調べてみましょう。
この前の上のブログでは、「活魚輸送」の
FIの「A01K63/02@A」というのを使って
調べてみましたが、今回は趣向を変えて、
Fタームを使ってみましょう。
先ずは、Fタームではどんなものがあるんだ?
というと、2B104「養殖(自然資源)」というのが
あるんです。
この2B104の上のほうの観点を貼り付けると
以下のようになっています。
ということですので、対象魚具類はAA13の
「・イカ,タコ類」として、養殖方法BA16「・活魚
輸送」と装置(1)水槽の用途CA09「・活魚輸送
用」で論理積を取り、さらに発明の名称で、
「イカ and 輸送」としてこれらの論理和を取って
絞り込んだ状態で調べてみましょう。
(まじめに仕事で分析する場合には、この方法
では漏れが非常に多いですので、今回は
あくまで、お遊び検索(という名前があるか
どうか知りませんが。たとえば、言葉も「イカ」
だけではだめで、「いか」も「烏賊」も必要
ですが、まあ、お遊びですので、「まあ、
イーカ」ということで)です。)
そうすると、出願公開で関係するのは21件で、
数が少ないので発明の名称を貼り付けると
以下のようになっています。
さらに、出願上位は以下となっています。
企業としては、どんな企業なんだ?というと、
函館製網船具さんは、ウイキによると1998年頃に
破産しているようですね。
株式会社壱番舎さんは、以下が住所や
電話番号が同じですので、現在は名前が
変わって、「長崎食材株式会社」さんなの
かもしれません。
http://ikadokoro.com/index.php
何で長崎で「イカ」なの?というと、以下の
ように、長崎県は「いか類漁獲量」が、日本
第3位だそうですよ。
西南自動車工業さんのほうは、本社は
福岡、設立1964年(東京オリンピックの
年ですね)、資本金4,000万円、事業
内容は自動車整備や自動車販売、
グループ売上高は45億円、グループ
従業員数は500人だそうです。
とか言ってよく調べると、実はこことは
違って、ホームページは出て来ないのですが、
ホントの活魚車製造の西南自動車さんは、
によると、事業内容は活魚輸送製造等、
従業員数が15人だそうですよ。
活魚車製造工 - 西南自動車工業株式会社(ID:38040-03506751)のハローワーク求人- 愛媛県南宇和郡愛南町愛媛県南宇和郡愛南町 | ハローワークの求人を検索
企業名っておんなじのが沢山あって
調べるのがむずいですね。
この企業は、活魚の輸送に力を
入れており、、出願を調べると
以下のようになっています。
それでは、全体では、どんな出願がある
のか、ちょっとだけですが覗いてみましょう。
(ちょっとだけよ!!)
・ 特開2010-233488「活きイカの輸送方法及びその輸送装置」
【課題】
活きイカ輸送での斃死防止には、
水温の保持、イカが排泄するアンモニアと
有機物の除去、イカが消費する酸素の
補給が課題である。また、イカは環境
変化に敏感に反応し、ストレスを受け
斃死したり、噛み合うため、その対策も
必要である。
【解決手段】
上記課題の解決手段として、輸送中の
海水を生理活性を抑制する水温に保持しつつ、
イカが排泄するアンモニアはこれを分解
除去する海水浄化装置で、有機物は泡沫
分離装置にて除去した。消費された酸素は、
水槽中もしくは海水の循環ライン中に酸素
を吹き込んで補給した。
イカの斃死や噛み合い防止の手段は、
個別収容可能な容器にイカを収容して解決
した。この容器は、1つの容器に1尾もしくは
それ以上のイカを収容できるように、収容区画
サイズを変更する仕切り板を設置する。
この容器内には、海水が万遍なくに流れ、
且つ、容器それ自体が積層可能な構造とする。
・ 特開2006-025613「生きイカの墨抜き方法並びに生きイカの
保存方法及び生きイカの輸送方法」
【課題】 生きているイカの墨袋からイカを
殺さないようにして墨のみを抜き取ることが
でき、しかも生きたイカの墨袋から墨を抜き
取るときに大量の海水を必要とすることがなく
、その後の処理においても問題のない生き
イカの墨抜き方法を提供することにあり、また、
墨を抜いた生きイカの生存方法及び輸送
方法を提供することにある。
【解決手段】 生きイカ1の墨袋2内の墨5を
吸引排出する際に、墨袋2内に塩水4と
空気6を注入し、同塩水4で墨5を薄め
且つ同空気6で墨袋2内の負圧を緩和して
墨5を吸引排出する。
・ 特開平05-091828「生きイカ輸送方法」
【目的】 輸送に際して生きイカをできるだけ
自然な生息環境におき、生きたままでの
長時間の輸送が可能となるようにすることに
ある。
【構成】 生きイカを、自然環境における酸素
供給状態、雰囲気温度、雰囲気圧力下で、
個々に相互干渉のない状態で収納することに
より、生きイカを安息状態で輸送することを
可能とし、もって多数の生きイカを生きの
良い状態で輸送することを可能とした。
生きイカの収納雰囲気条件に、遮光、海水の
新鮮な海水との交換を加えることにより、
生きイカの生きの良い状態を保っての
輸送を、より安全にかつ確実に達成できる
ようにした。