新聞に、消費者のアイデアを積極的に
活用する企業ということで、旭電機化成
さんが取り上げられていました。
新聞によると、この会社は、もともとは、
懐中電灯の下請け企業だったそうで、売上
高が50億円ほどあったそうですが、バブル
崩壊後8億円にもまで減少し、このため
「どげんかせんといかん」ということで、
下請け100%からの脱却を進め、自社オリ
ジナル商品の開発も進めたそうで。
しかし、中小企業での自分たちだけの
アイデアだけではうまくいかないため、
一般の方のアイデアを積極的に採用
するようにしたんだそうですね。
ということで、この会社をまずは調べて
みましょう。
HPは以下となり、創業が昭和8年、
商号が「旭電機化成株式会社」、本社は
大阪の東成区、資本金7千5百万円、
年商が22億円、従業員数180名、営業
内容は、プラスチック成形加工、UV塗装
及びシルク印刷、クリーンルームを使った
精密塗装、2次加工品、組立、プラスチック
精密金型、となっています。
自社オリジナル商品は、「スマイル・キッズ」
というブランド戦略を採っているようで。
登録商標を調べると、「スマイルキッズ」と
いう標準文字標章のほかに、以下の登録が
あるんです。
ほかにも、標準文字商標で、「あかりちゃん
耳かき」、「ECOメロディ」、「軽着火」、
「レモンしぼり革命」などの登録がありますよ。
ということで、話題の商品というところを
見てみると、「レモンしぼり革命」は30万個も
売れたヒット商品で、主婦の方の発明だ
そうですね。
(「グレープフルーツしぼり革命」というのも
あるんですね。)
意匠登録は、以下のようになります。
特許番号が出ていますので、特許第5005794
を見てみると、発明者と特許権者は丹羽真理子
さんという方で、儲かったのでしょうか??
「ケープ&キャップ」というのは、毛染め用
キャップとヘアキャップが一体になり、自宅で
簡単に毛染めができる、主婦のアイデアが
形になったどうで、「大阪ほんわかテレビ」と
回放映されたそうですね。
「ああ、知ってる、知ってる。」と言った、
あなた、そう、あなた、あなたは大阪在住
ですね?
(大阪だけでなく、関西圏で放送されているの
かもしれませんが、関西人でないのでよく
わかりません。 すんません。)
この発明は、まだ出願公開の段階で、特開
2015-116246「毛染め用キャップ」という
もので、発明者は、中野秀子さんと、原守男
さんで、以下のようなものなんです。
このほかにも、銭湯の店主の方が番台で
暇な時間に考えた、簡単にぬけるプラグの
「らくらくプラグ」(15年間で70万個を超える
大ヒット商品だそうです)や、「軽着火ライ
ター補助具CK、CKM」、背中などへの「軟こう
ぬりちゃん」や「しっぷ貼り ひとりでぺった
んこ」など、いろいろありますので、特許出願
公開等を調べてみると、以下のようになるん
です。
・ 特許3393040「プラグ」
・ 「ライター添加補助具」
特開2014-037930
特開2014-219177
特開2015-010719
・ 特許4451648「軟膏ぬり具」
・ 特許4405768「湿布ぬり具」
ほかにも以下のようなアイデア商品が
ありますよ。
・ 特許4446562「ライト付き耳かき」
・ 特許4210617「電子ろうそく」
それぞれ、意匠も登録されており、中小
企業で、ユーザーアイデアを借りて製品化
ですね。