前回は、完全一致検索などでの
インプット方法は、「テキスト検索と、
分類検索では違いますよー。」という
ところで終わりました。
ということで、今回はテキスト検索
画面と、分類検索画面での、IPCやFI、
Fタームのインプット方法の違いを
調べて行きましょう。
前回、テキスト画面での完全一致
検索は「A01B1/00」などと入れて、
前方一致検索の場合はクエスチョン
マークを使い、「A01B1/00?」
などと入れるのがわかりました。
ということですが、以下の特許情報
プラットフォームマニュアルを見ると、
特許・実用新案分類検索の場合の
検索式の入力はP62の1ページしか
説明がないんです。
http://www.inpit.go.jp/j-platpat_info/reference/
さらに、完全一致や前方一致の入れ方
という文言はなく、「IPCが「H01B1/02」
の文献を検索する場合は、$H01B1/02」、
IPCが「A63F5/00」以下の文献を検索
する場合、A63F5/00」、「詳細は画面上の
「ヘルプ」を見ろよなー」としか書かれて
いなくて、「プラピ(J-PlatPat)さん、
もうー、いけず!」というところなん
ですね。
(ちなみに、関西地方で、意地が悪い
ことを、「いけず」と言うんですね)
しかたがありませんので、ヘルプを
クリックしてみると、特に指定のない場合、
指定された検索キーの下位階層の検索
キーも取得し、検索の対象として検索し
ます、と書かれていますので、これが
前方一致検索のようなものなんですね。
それでは、完全一致検索の場合は
どうかというと、テキスト検索では、
クエスチョンマークを付けなければ
完全一致検索でしたが、分類検索では、
ドル記号の「$」のようなものが必要な
ようなんですね。
たとえば、IPCの場合、「$G11B15/60」
などのように入れろ、と書いてあるんです。
「なんでプラピさんは、テキスト検索と、
分類検索で入れ方が違うの?? ほんと
にもうー、またまたいけずー。」などと
つぶやきながら、もう少し詳しくヘルプを
見てみると、「なんと!!」、「なんと!!」
(日テレ木曜、「ごちになります!」の、
羽鳥さんの口真似で読んでください)、
テキスト検索では、完全一致検索や、
前方一致検索という文言で書かれて
いるのですが、分類検索のほうでは、
「なんと!」、「なんと!」
(しつこいですね)、完全一致検索や、
前方一致検索という文言ではなくって、
「階層検索なし」と、「階層検索あり」
という文言になっているんです。
えーっ?、知ってました??
知らなかったのは私だけ???
ということで、完全一致検索と階層
検索なしって、何が違うんじゃい?と
いうのと、前方一致検索と、階層検索
ありって、何が違うんじゃい?というのを
調べてみましょう。
まずは、IPCやFIは以下のように階層が
点々「・」で示されているんです。
この前使った、 IPCのA01Bの1/00
は以下のようになっています。
(FIも同じシステムですので、IPCで
代表させます)
・1/00 (2006.01) 手作業具
・1/02 (2006.01) ・鋤;ショベル
・1/04 (2006.01) ・・歯を有するもの
・1/06 (2006.01) ・ホー;手持ちカルチベーター
・1/08 (2006.01) ・・一枚刃を有するもの
・1/10 (2006.01) ・・二枚刃またはそれ以上の刃を有するもの
・1/12 (2006.01) ・・歯を有する刃を有するもの
・1/14 (2006.01) ・・歯のみを有するもの
・1/16 (2006.01) ・雑草引抜き具
・1/18 (2006.01) ・・火ばさみ状の道具
・1/20 (2006.01) ・異った種類の手道具の組み合わせ
・1/22 (2006.01) ・把手に刃または類似物を取りつけたもの
・1/24 (2006.01) ・牧草または芝生の処理のためのもの
つまりは、点「・」がその上の分類を
さらに細かくわけていますよー、という
意味ですので、1/04は1/02を細かくした
もの、1/02は1/00を細かくしたものとなり、
以下のような階層になるんです。
1/00 (2006.01) 手作業具
1/02 (2006.01) ・鋤;ショベル
1/04 (2006.01) ・・歯を有するもの
1/06 (2006.01) ・ホー;手持ちカルチベーター
1/08 (2006.01) ・・一枚刃を有するもの
1/10 (2006.01) ・・二枚刃またはそれ以上の刃を有するもの
1/12 (2006.01) ・・歯を有する刃を有するもの
1/14 (2006.01) ・・歯のみを有するもの
1/16 (2006.01) ・雑草引抜き具
1/18 (2006.01) ・・火ばさみ状の道具
1/20 (2006.01) ・異った種類の手道具の組み合わせ
1/22 (2006.01) ・把手に刃または類似物を取りつけたもの
1/24 (2006.01) ・牧草または芝生の処理のためのもの
つまりは、テキスト検索画面では前方
一致検索(数字やアルファベットが同じ
なら、その後の数字やアルファベットは
関係なしで検索をしてくれる)でしたので、
A01Bの1/06の下の階層1/14までを検索
したい場合、前方一致では1/08などは
検索してくれませんので、A01B1/06?と
入れても、「前方一致検索だから、
1/08なんか検索してやんないもんねー」と
言われてしまい、「しょーがねーなー」
などとつぶやきながら、「A01B1/06:
A01B1/14」などと範囲指定をする必要が
あったんです。
しかーし、分類検索の場合には、何も
入れない「A01B1/06」とだけ打ち込むと、
これが、下の階層も検索してくれる、階層
検索という意味になりますので、A01Bの
1/06から1/14まで検索してくれるんです。
(結果は載せませんが、各自、試してみて
ください)
それではということで、Fタームを見て
みることにして、2B002「化粧合板」の
最初のほうは以下のようになっています。
つまりは、観点「合板等」のAA00は
AA01やAA02などに分かれているの
ですが、AA01の点々は1個、AA02、
AA03、AA04は点々が2個ですので、
AA02、AA03、AA04は、AA01の下位
の階層なんですね。
したがって、テキスト検索では、
2B002AA01の場合には、完全一致検索
でしたので、2B002AA01しか検索して
くれませんでしたが、分類検索の場合
には、ドルマーク「$」がない場合の
2B002AA01は、階層検索の意味になり
ますので、分類検索では、AA01だけで
なく、AA02、AA03、AA04も検索して
くれるんです。
むずいでしょうー???
ということで、次回も、この入力方法の
むずさを、続けて調べてみよ―ではあー
りませんか。