一昨日の日経産業新聞に、「窓で発電、
映像発信も、旭硝子、後付け複層ガラス、
断熱性に加え新機能、ビル・商業施設に。」
という記事が載っていました。
ガラス市場が成熟し、ガラス屋さんに
とっては需要開拓が課題となっており、
省エネ対策での2重硝子の家庭向けでは
最初から設置できるのですが、商業施設や
ビルなどでは後付けが難しいため、ビル
用後付け複層ガラスの「アトッチ」や、
発電機能付きガラスの「サンジュ－ル」
などを開発して売り出しているそうですね。
現場施工型後付けLow-Eガラス アトッチ｜旭硝子 のGlassPlaza
サンジュール® | 多用途展開商品, さ行 | 旭硝子のGlass Plaza
どんな発明なのか調べると、以下の
ようになりますよ。
・ 特開2013-48222「太陽電池モジュール」
【課題】
既存の透明部材、透明な窓部材に対して
非常に簡単に追加設置することのできる
軽量化され透光性を有する太陽電池モジュ
ールを提供する。
【解決手段】
薄板ガラスと、透光性を有する樹脂中間膜
と、透光性を有する粘着層を備えた透光性を
有するフィルムと、が、この順に積層されて
形成され、前記樹脂中間膜の間に太陽光発電
セルが配置され、前記粘着層を既存のガラス
面に接着させて設置することを特徴とする
太陽電池モジュールを提供する。
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、従来の透光性のない太陽
電池モジュールは、新築時に新規に設置
する場合であれ、後から太陽電池モジュー
ルのみを追加設置する場合であれ、透光
性がないため窓（透明部材、透明な窓部材）
に設置することはできず、屋根面や塀ある
いは壁面に施工しなければならなかった。
【０００８】
一方、従来の透光型の太陽電池モジュー
ルは、上述したような施工方法をするために、
太陽電池モジュール自身に剛性を持たせる
ため板厚のガラスの合わせガラスで構成され
ていた。このために太陽電池モジュールが
重くなり、新築時に設置する場合には、四周
枠ないし専用の取り付け金物などの設置装置
も必要であった。またさらに、既存の窓への
太陽電池モジュールのみの取り付けの場合
には、既存の窓ガラスを取り外して、それと
置換する形で設置しなければならず、この
ように特に既存の窓への剛性のある板厚
ガラスで合せられた太陽電池モジュールのみ
の追加設置の場合には、施工作業が非常に
面倒であり、また、設置コストが掛かると
いう問題があった。
【０００９】
本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、既存の透明部材、透明な窓部材に
対して非常に簡単に追加設置することのできる
軽量化され透光性を有する太陽電池モジュー
ルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
前記目的を達成するために、本発明の太陽
電池モジュールは、透明板状体と、透光性を
有する２枚以上の樹脂中間膜と、透光性を有
する粘着層を備えた透光性を有するフィルム
と、が、この順に積層されて形成され、前記
２枚以上の樹脂中間膜の間に太陽光発電セルが
配置され、前記粘着層を既存の透明部材に
接着させて設置することを特徴とする。
【００１１】
これにより、太陽電池モジュールを既存の
透明部材に対して貼り付けるだけで、後付け
で簡単に追加設置することができ、少ない手間
による施工で、既存の透明部材を簡単に太陽光
発電パネルに改修することができる。
【００１２】
また、一つの実施態様として、前記太陽光
発電セルは、その主発電面を前記透明板状体
とは反対側に向けて配置され、前記粘着層を、
既存の透明な窓部材の室内側の面に接着さ
せて設置することが好ましい。
【００１３】
これにより、既存の透明な窓部材を後付け
で簡単に太陽光発電パネルに改修でき、特に
室内側から透明な窓部材に貼り付けるだけ
なので工事のための足場も不要であり、施工
も簡単である。
以下のように、キリンさんで導入し、年間
1400KWhの発電をおこなうそうですが、大き
な発電量なのか、それっぽっちなのか、どっち
なんだ？と思うのは、私だけ？？？
（省エネルギーセンター発表の、4人家族での
平均年間消費電力量は、5,500KWhだそうです）
太陽光：貼るだけで窓が年間1400kWh発電、横浜のビール工場で導入 (1/2) - スマートジャパン