EPOで11回目の発明者表彰が発表されて
いますね。
EPOの発明者表彰は2006年から始まって
いますが、今年の表彰は6部門で、以下の
ようになっています。
・ Industry部門
Bernhard Gleich, Jürgen Weizenecker and team
(ドイツ・Philips Research Hamburg,)
内容は、medical imaging solutionsの 「magnetic
particle imaging (MPI)」というもので、 検査液に
磁力性を持たせ、検査液を体内に注入することに
より、リアルタイムの3D画像で、がんや血管障害を
診断できるそうですよ。
・ Research
Alim-Louis Benabid (フランス)
脳の深部にプローブを埋め込み、あたかも
ペースメーカーのように、高周波を使い刺激を
与えることにより、パーキンソン病や神経疾患を
改善する方法だそうで、現在、世界中で
標準的な処置方法となっており、15万人もの
患者が恩恵を受けており、自律した生活をおくれる
ようになっているそうです。
・ Small and medium-sized enterprises (SMEs)部門
(中小企業部門です)
Tue Johannessen, Ulrich Quaade, Claus Hviid Christensen &
Jens Kehlet Nørskov (デンマーク)
この発明は、ディーゼルエンジンからの排煙
脱硝アンモニア接触還元処理法などに使用
する、固体化アンモニアの貯蔵や保管方法で、
これにより、排出NOxを99%以上除去できる
そうです。
・ Non-European countries部門
Robert Langer (US・MIT)
この発明は、生分解性プラスチックを使用して
ウエハーを、腫瘍に直接埋め込んで、がんが
栄養を取りこむことができなくなるようにして
がん細胞を死滅させる方法で、現在、300以上
の薬剤企業がライセンスをおこない、世界中で
100万人以上が恩恵を受けているそうです。
・ Popular Prize部門
(外部からの投票部門です)
Helen Lee (UK/France・Cambridge University)
この発明は、低開発国で低コストで簡単に
すでに4万人に使用されています。
・ Lifetime achievement部門
Anton van Zanten (Germany/Netherlands ・Robert Bosch)
この部門は一つの発明ではなく、ライフ
タイムを通して発明に貢献した人を表彰
する部門で、この発明者は40年以上に
わたりエンジニアとして働き、主に、電子
安全制御システムが評価され、推定される
だけで、250,000件もの事故を防止できて、
数千人の命を救ったと考えられ、現在では、
このシステムの新車への導入が、義務化
されているそうです。