それでは、今回は、FIとFタームの関係から
見て行きましょう。
まず、FIには、個別のFI毎にFタームの
「解析要否」というのが設定されているん
です。
「解析要否」って何だ?というところなの
ですが、「解析要否」というのは、そのFIに
ついて、Fタームで分類されているか否か?、
ということなんです。
「解析要」の場合には、Fタームで解析できる
ようにFタームが付与されていますし、
「解析否」の場合には、Fタームが付与されて
いないため、Fタームでは分析ができません。
つまりは、ある文献に対して、「解析要」
のFIが一つでも付与されると、当該文献に対
して、そのFIが属するテーマのいずれかの
Fタームが付与されるということになります。
これを例で表すと以下のようになっています。
解析が「要」の場合には、Fタームが上のように
付与されるんですが、じゃあ、「解析要否」は
どこでわかるんだ?というと、パテントマップ
ガイダンス(PMGS)のFIを調べることにより
以下のように、テーマコードへのハイパーリ
ンクの有無でわかるんです。
すなわち「解析要」でFタームがあるものは、
ハイパーリンクがついており、そのテーマに
飛べるようになっているんです。
ちなみに、FIをどのように調べるんだ?
というのは以下のようになりますよ。
Fタームの1回目の説明のときに、
Fタームリストがあるものとないものが
あるということに簡単に触れましたが。
Fタームリストが存在するテーマのことを
「Fタームテーマ」と言い、今回のように、
「Fタームテーマ」の中でも、テーマ内に
「解析否」のFIが存在するテーマのことを、
「部分Fテーマ」と言うんです。
「部分Fテーマ」においては、テーマの
「FIカバー範囲」と、Fタームが解析されるFI
(すなわち「解析要」のFI)の範囲が異なるため、
Fタームを用いた検索を行う際には注意が
必要ですよ。
それでは、完全な「Fタームテーマ」と
FIによりFタームが割り振られていない、
「部分Fタームテーマ」ってどこでわかるんだ?
というと、以下でわかるんです。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/themecode.htm
試しに2Bをクリックすると、2B005が「部分F」
となっていて、「部分Fタームテーマ」である
ことがわかります。
ちなみに、「全テーマのテーマコード表」が
エクセル版でダウンロードできるようになって
おり、便利ですので、私はプリントアウトして、
いつでも見ることができるようにしています。
ちなみにちなみにですが、今回の特許分類
検索シリーズを書くのに参考にしている、以下の、
「特許分類の概要とそれらを用いた先行技術
調査~IPC、FI、Fターム編~(平成27年度)」の
一番後ろに、IPCのクラスまでの内訳も載って
いますので、こちらのほうも印刷して手元に
置いておくと、便利ですよ。
http://www.inpit.go.jp/content/100640809.pdf
ということで、続く。