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二十世紀の予言 その5  PROFILES OF THE FUTURE 2

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 それでは、今回は、前回のアーサーC

クラークさんの予測を、さらに詳しく見て

みましょう。

 

 前回の予測は以下を見てください。

 

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

f:id:oukajinsugawa:20150616141131j:plain

 

 まずは、クラークさんは、上のように、

距離別の輸送手段で予想しています。

 

 ちなみに、アバウトですが、160Kmは

東京-静岡間、1,600Kmは東京-沖縄間、

16,000Kmは東京-南アメリカのペルー

あたりです。

 

 まずは、1.6Kmから16Kmという極短距離

輸送では、80km以上のスピードを必要と

するのは、警察と医師と消防隊だけだそうで、

個人輸送の手段はスクーターか小型の

バブルカーになり、最上の輸送手段はウマ

なんだそうです。

 

 したがって、救急用や公共用自動車を

除いて車はなくなり、自動走路も発達する

んです。

 

 自動走路というのは、車の自動走路では

なくて、歩行者用の自動走路だそうです。

 

 クラークさんの思い描いていた近距離輸送

では、都会においては種々の車がすべて

禁止され、個人用の車が今後も市中を走り

続ければ地面全体を道路と駐車場にしな

ければならないだろうとも言っていて、

このような車がなくなる社会となっていたら、

紙面やテレビを賑わしているような痛ましい

交通事故は今頃なくなっていたのでしょうが、

残念ながら?自動車全盛で、さらに自動運転

の世界が広がるような話になっています。

(自動運転、または自動ブレーキがもっと早く

発達していたならば、交通事故はもっと少なく

なっていた、などという論調もありますので、

クラークさん、今生きていたら何と言うで

しょう?)

 

 話を元に戻して、未来科学は、家畜の知能

指数を高めることに成功するそうで、現在の

馬とは比べ物にならないような高いIQを

持った新種の馬を作り出すことができ、

さらには、コンパクト象を作り出して、

乗り物として使用しているかもしれないと

言っていますが、なかなかそうはいかない

わけでして。

 

 最短距離のカテゴリーでは自動走路が

あるわけですが、市民の便宜を図って設計

された都市には、デンジャラスな自動車に

変えて、それぞれが違う高さに設けられた

自動走路が縦横に走っているんです。

 

 これは、様々なスピードの自動走路が

あって、途中にはそれらの乗り換え点が

設けられていて、すごいスピードの自動

走路で進むことができるんですが、

数千の歩行者を乗せて故障したときは

危ないよねとも言っています。

 

 長距離輸送では、航空輸送の旅客の

増大はVTOL離着陸機の完成によって

達成できているんです。

VTOLというのは、今話題の垂直離着陸

タケコプター??オスプレイの飛行機版

です)

 

 大陸間輸送では、ここ20年以内(1980年

代ですね)に時速1600Kmから3200Kmで

飛び回れるジェット」輸送機が完成しており、

これは地球上には6時間以上かかる旅行が

存在しないことになり、スッチー、スッチュワ

デスさんもいなくなるんです。

 

 スピードのほうは当たりませんでしたが、

スチュワーデスさんはいなくなりましたね。

(名前がキャビンクルーやキャビンアテン

ダントになってしまっただけですが)

 

 貨物輸送はどうでしょう?

 

 貨物輸送は、海中超潜水タンカーという

のができるんです。

 

 さらには、GEMというGround Effect

Machineができており、大半が地上わずか

10センチ程度のところを飛ぶ空気カーテン

によって、地上であろうと海上であろうと

お構いなく飛び回ることができるんです。

(地面に空気を噴射することによって機体を

浮かせる方法だそうで、同じ馬力でヘリコプ

ターの荷重の何倍も多くを運ぶことができる

そうで、ホバークラフトを連想していただけ

ればよいでしょう)

 

 どんなかさばる物でもこの輸送方法で

OKになるんです。

 

 クラークさんは、このGEMに非常に思い

入れがあり、輸送の歴史始まって以来の

第三の革命だそうですが、残念ながら、

第三の革命はまだ起こっていないようです。

 

 それでは、ほかの予測はどんなものかと

いうと、ほとんど無限に近い源泉は海であって、

海水1立方マイルに1億5千万トンの

固体物質を含んでいますが、極めて低い

集中度ですので、現在(その当時)は無理

でも、今世紀の末までに(1999年までです)

巨大な総合処理工場が建設され、熱核

反応炉が供給する安い動力を使って

海水が含んでいる数多くの金属を抽出

するようになるんです。 

 

 昔は肥料用の硝酸塩類の不足があり

ましたが、現在は空気中の窒素を固定

する方法が編み出されたのですから、

海中からいろいろな元素をを取りだす

方法も発見できるそうで、海中鉱業

発達するんです。

 

 海のほかは、地中ですが、地中でも

ロボットモグラが元素を掘り出すように

なるんです。

 

 さらには、月の生産物をロボット宇宙

貨物船が地球に送り出すことができる

ようになり、原子力推進方式が完成した暁

には小型の小惑星を公転軌道から突き

出して地球の近辺に近くづく軌道に突入

させることも実現するんです。

 

 ということで、前回と同じものですが、

わかりやすいように未来予測を以下に載せて

おきます。

 

f:id:oukajinsugawa:20150616141222j:plain

 

 2020年には核触媒の発見で、原子核

変換がうまくいくようになり、どんな元素も

好きなだけ作り出せる時代が訪れます。

 

 現在(1960年代です)は薬品やプラス

チックの合成をおこなっていますが、これらは

つい昨日までは実験室の中でさえ、作り

出せなかったものなので(1960年代での

話です)、今後5~60年で元素の問題も

同じように解決できるんです。

 

 水素もしくは重水素から出発してさまざまな

原子を融合すればしだいに重い元素を作り

出すことができ、反応には10億度から

50億度の高温と大気圧の何兆倍もの

高圧が必要なわけですが、これは、

触媒の発見で、我々の手に負える温度と

圧力でも核融合反応を促進させること

ができるようになるんです。

 

 ということで、次回の東京オリンピック

のときには、錬金術が発達しているん

ですよ???

 

 2090年には複写製造機が完成するわけ

ですが、空中の原子の群から空間に固体

物質を組成し、三次元の物体を作り出す

装置となるんです。

 

 これは三つの基本部からなり、蓄積部 

記憶部 編成部であって、蓄積部では

必要なあらゆる原料を作り出し、記憶部は

設計図を記憶し、編成部は、原料に指示し、

製造をおこなうロボットなんです。

 

 ロボットが有機物物質も提供できるので、

どのような食物も提供できますので、

ステーキでも、かつ丼でもなんでもござれ

で、このロボット複写機の出願で、何でも

作れるので、工場もなくなるし、農耕の

終息を意味するんです。

 

 いらなくなった物品は、すべてもとの

複写機に取り込まれ、未来の家では、

家具でさえ、現実に使用されない時には

必要ないんです。

 

 残念ながら、22世紀から来たドラえもん

でも、何でも作れるわけではなくて、食べ

たい食事を出せるだけですので、複写

製造機はまだまだ先のようですが???

 

 個人用トランシーバーは、腕時計同様に

手軽に持ち歩き出来る小型で精巧な

トランシーバーになっていて、ダイヤルを

回すだけで地球上のどこにいる人でも

自動的に呼び出せるようになっており、

全地球テレビ電話システムでは、産業界の

指導者たちの取引はテレビスクリーンで事

足りるんです。

 

 これらは、実現しましたが、やっぱり、

今でも、皆さん、顔をつき合わせた会議が

好きですよね。

 

 お医者さまは、無線回路を用い、患者

から遠いところでも、どんな治療もおこなう

ことができるようになるのですが、手術

支援ロボットによって、これに近づきつつ

あります。

 

 新聞は、読みたいときは適当なチャンネル

にスイッチを入れ、ボタンを押すだけで

最新版の新聞が手元に届き、日刊紙や

書籍は屋台骨が揺らいでしまうのですが、

インターネットの出現でこれに近くなって

います。

 

 機械教師は、テープレコーダーで教える

わけではなく、直接頭蓋骨の内部の物質

に情報を送り込むんです。

 

 したがって、勉強する必要がないんですよ。

 

 いいでしょう?

 

 さらには、ロボットとコンピューターの

発達でホモサピエンスからマシンサピエンスへ

移行してしまうんです。

 

 アシモフの映画アイロボットのように、

現在の環境の変化に適応するため、

一種の自己改造ができる人工機械が出て

来るんです。

(エニアックが出てきた時にはものすごい

大きさでしたが、現在はものすごく小さい

ですので、実現しそうな予感もします)

 

 ということで、機械と人間の融合が起こり、

ここ二三十年の間に(1960年代までに)、

人工の肺、心臓、腎臓、その他の器官の

発達を目のあたりにしたし、電子装置の

針金が人間の神経組織に直接挿入され

るのを見せられてきたので、最終的には、

サイボーグ(サイバネティックオーガニズム

機械につながれ、または組み込まれ、

その動きの一部を引き受け、さらに修正する

ことのできる肉体)として、一人の人間の

意識が海や空や宇宙空間のあらゆる

地域にわたって、機械から機械へ自由に

動き回れる未来となるそうです。

(このへんの理解は難しいですね)


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