前回は、FIでざっくりと状況を見てみま
したが、今回は、FIサブクラスのA61K、A61P、
A61Qの内容を調べて行きましょう。
まずは、A61Kをプラピ(J-PlatPat)さんの
PMGS(パテントマップガイダンス)のFIハンド
ブック、で見てみると、以下のようになるんです。
(長いので、編集しています)
・6/00 歯科用製剤[3]
・8/00 化粧品あるいは類似化粧品製剤[8] (注)/(索引)
・9/00 特別な物理的形態によって特徴づけられた
医薬品の製剤
・31/00 有機活性成分を含有する医薬品製剤[2]
・33/00 無機活性成分を含有する医薬品製剤[2]
・35/00 構造未知の物質またはその反応生成物を含有する
医薬品製剤[2]
・36/00 藻類,地衣類,菌類もしくは植物またはそれらの
派生物からの物質を含有する構造未知の医薬品製剤[8]
・37/00 蛋白物質 リポイドまたはそれらの誘導体を含有
する医薬品製剤
・39/00 抗原または抗体を含有する医薬品製剤[2]
・41/00 波動エネルギーまたは粒子線で物質を処理することによって
得られる医薬品製剤[2]
・43/00 放射性物質を含有する医薬品製剤
・45/00 A61K31/00〜A61K41/00に属さない活性成分を
含有する医薬品製剤[2 , 6]
・47/00 使用する不活性成分,例.担体,不活性添加剤,に
特徴のある医薬品製剤 [2]
・48/00 遺伝子疾病を治療するために生体の細胞内に挿入
する遺伝子物質を含有する医療用製剤;遺伝子治療[5]
・49/00 生体内試験のための製剤
以下、省略。
(一番後ろの数字は、IPCの何版で組み入れ
られたかを示し、何も書かれていないものは
最初からあるものです。(現在は第8版です))
ということで、8/00の(注)というのを
クリックしてみると、以下のようになるんです。
・8/00 化粧品あるいは類似化粧品製剤[8]
化粧品または類似化粧品製剤の使用は,サブクラスA61Qにも分類する。[8]
サブクラスA61Qにも分類すると書かれて
いますので、A61Qも見てみると、以下のように
なっています。
・1/00 メイクアップ剤,ボディーパウダー;メイクアップの
除去剤[8]
・3/00 マニキュアまたはペディキュア剤[8]
・5/00 毛髪手入れ用製剤[8]
・7/00 発毛促進あるいは発毛抑制をする剤[8]
・9/00 除毛剤,または除毛補助剤[8]
・11/00 歯,口腔または入れ歯の手入れ用製剤,
例.歯磨剤,練り歯磨き;口内洗浄剤[8]
・13/00 香料用の製剤または添加剤(精油または香料
それ自体C11B9/00)[8]
・15/00 制汗剤または身体の防臭剤(空気の脱臭用品
A61L9/00)[8]
・17/00 防護剤;外部の影響,例.日光,X線もしくは
他の有害光線,腐食物質,バクテリア,または
こん虫の針,から防護するため皮膚に直接接触
させる製剤[8]
・19/00 スキンケア剤[8]
・90/00 このサブクラスの他のグループには分類されない
特殊用途のための化粧品または類似化粧品製剤
[2009.01] (注)/(索引)
ということで、A61Qは第8版以降に組み
入れられたもので、A61Qは用途で、A61Kは、
材料で分けられているのがわかります。
それでは、A61Pはどうかというと、
以下のようになっています。
・1/00 消化器官,消化系統の疾患治療薬[7]
・3/00 代謝系疾患の治療薬(血液,細胞液のための
ものA61P7/00)[7]
・5/00 内分泌系疾患の治療薬[7]
・7/00 血液または細胞外液の疾患の治療薬[7]
・9/00 循環器系疾患の治療剤[7]
・11/00 呼吸系疾患の治療薬[7]
・13/00 泌尿器系疾患の治療薬(利尿剤A61P7/10)[7]
・15/00 生殖,性関連疾患の治療薬(性ホルモン疾患は
A61P5/24);避妊薬[7]
・17/00 皮膚疾患の治療薬[7]
・19/00 骨格系疾患の治療剤[7]
・21/00 筋または神経筋系疾患の治療薬[7]
・23/00 麻酔薬[7]
・25/00 神経系疾患の治療薬[7]
・27/00 感覚器系疾患の治療剤[7]
・29/00 非中枢性鎮痛剤,解熱剤,抗炎症剤,例.
抗リューマチ剤;非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)[7]
・31/00 抗感染剤,例.抗菌剤,消毒剤,化学療法剤[7]
・33/00 抗寄生虫剤[7]
・35/00 抗腫瘍剤[7]
・37/00 免疫またはアレルギー疾患の治療薬[7]
・39/00 一般的保護剤または解毒剤[7]
・41/00 外科的療法において使用される医薬,
例.癒着防止剤または硝子体代替物[7]
・43/00 グループA61P1/00〜A61P41/00に
展開されていない特殊な目的の医薬[7]
ということで、A61Pは、第7版で組み
入れられて、体のどこの治療薬なんだ?と
いうので分けられています。
と、長々調べて来ましたが、これは、
それぞれのサブクラスにはどのような
グループがあるのか確かめるために貼り
付けたもので、先に、以下の注を見れば、
内容がわかるんです。
(注をクリックすると、長いので、注は貼り
付けていません)
・A61K 医薬用,歯科用又は化粧用製剤(薬物を特定の物理的
または投与形態に変化させるのに特に適合した装置または方法
A61J3/00;空気の脱臭用品,殺菌または消毒用品,あるいは
包帯,被覆用品,吸収性パッド,または手術用品のための物質の
使用又は化学的事項A61L;石鹸の組成C11D) (注)/(索引)
・A61P 化合物または医薬製剤の特殊な治療活性[7] (注)/(索引)
・A61Q 化粧品または類似化粧品製剤の特殊な使用[8] (注)/(索引)
ということで、スキンケアに対しては、スキン
ケアだけでなく、さらに広く、FIグループとしては、
A61Q15/00 の制汗剤または身体の防臭剤、
A61Q17/00 の防護剤;外部の影響、
A61Q19/00スキンケア、
A61P17/00皮膚疾患治療薬、
の4つで分析してみましょう。