ATR(国際電気通信基礎技術研究所)
から面白い(と言っちゃ申し訳ないですが)、
論文が出ていますね。
発表資料は、こちら。
http://www.atr.jp/topics/press_160909.html
論文はこちら。(英語です)
http://journals.plos.org/plosbiology/article/asset?id=10.1371/journal.pbio.1002546.PDF
内容は、非常に難しいもので、今まで、
好きとか嫌いといったことを判断する
重要な社会的認知機能である脳組織は、
異なる脳領域が司っているものと考え
られていたのだそうですが、そうでは
なくて、同じ帯状皮質が司っており、
このため、この帯状皮質に、好きとか
嫌いとかいった認知度合いを覚え込ま
せることにより、その顔が好きか、
嫌いか、というどちらにも誘導する
ことができるというものだそうなん
です。
これが何に役立つかというと、精神
疾患などを改善するための新しい医療
技術の開発に、役立てることが期待
されているんだそうですよ。
実験では、最初、被験者にいろいろな
顔写真を見せて、好みを10段階に
評価させ、そのときの脳の帯状皮質での
で記録しておき、次に、写真を見せながら
帯状皮質で先ほどの、「好みの活動パターン」
が生じるように、3日間訓練させた、
というものです。
これはDecNef訓練と呼ばれるそうで、
好みを10段階の活動パターンに分ける
作業は、好みデコーダ作成と呼ぶそう
です。
これは、ATRさんから、特開2013-099392
「脳機能亢進支援装置および脳機能亢進
支援方法」などで特許出願されているんです。
(そのほかに、特開2013-173035、特開2015
-062817、特開2015-091359などもあります)
【課題】
神経活動のデコーディング方法を使用した
訓練装置を提供する。
【解決手段】
訓練装置1000は、被験者の脳内の所定の
領域における脳活動を検出するための脳活動
検出装置108と、演算処理装置102と、被験者に
ニューロフィードバック情報(呈示情報)を提示
するための出力装置130とを備える。演算処理
装置102は、脳神経の活性化のパターンを
デコードして、訓練対象となっている事象に対
して事前に取得されている目標活性化の
パターンに対する近似度を算出し、算出され
た近似度に基づいて、報酬値を算出し、
報酬値に対応する呈示情報を生成する。
ということで、「ちちんぷいぷい、俺の
(あたしの)顔が好きになるようになーれ。」
と、好きな異性の脳帯状皮質に強く念じれば、
異性が振り向いてくれるかも???
(「何、顔、じろじろみてんだよー」と異性に
ぶっ叩かれても、私は責任を持ちませんので、
念のため。)