なんか鳥インフルがはやっているそうで、
気を付けないといけないですね。
昔、鳥インフルについて、あまり関係
ない話を、以下のように書いてみましたが、
今読んでみると、こんなのが、はやって
たんだね、などと思ってしまいます。
ちなみに、この前、ざわちんマスクに
ついて書きましたが、最近、ざわちんさん、
あまり見かけませんが、お元気なのでしょうか?
(お年寄りじゃあないですので、お元気だと
思います、です、はい。)
最近、マスクをしている人、多いですよね。
特に、女性に多いのではないでしょうか。
女性の方にとっては、インフル対策だけでなく、
マスクに隠れた部分の化粧が必要なかったり、
目を強調させてきれいに見える効果もねらって
いるそうですが、本来のマスクの使い方から
変わってきているようです。
というか、マスクの応用用途が広がっている
んですね。
マスクについては、2009年の4月に、新型
インフルエンザがメキシコで発生し、これが世界
中に瞬く間に広がり、6月にはWHOが警戒
レベルを最高度の「6」に引き上げパンデミックを
宣言した影響や、日本でも、新型の豚インフル
エンザの国内初感染が確認されたりして、5月
には、マスクが店頭から消える騒ぎが起きたのは、
記憶に新しいことです。
下の一般社団法人日本衛生材料工業連合会
のデータを見てみると、これが顕著に表れており、
家庭用マスクの生産量の伸びが顕著となって
います。
マスク市場の拡大が始まったのは2003年
頃から花粉症対策としてマスクを毎日使用
する人が増え始め、ユニ・チャームから従来の
ガーゼ素材のマスクと違い、立体形状で隙間
ができにくく、花粉が入り込みにくく、さらに、
薄くて息がしやすく軽量という不織布「超立体
マスク」が出てきたり、寒さ対策などでマスクを
する人が増加し、市場が拡大しているのでは、
という論調も見られます。
先ほどの日本衛生材料工業連合会によると、
それまでのマスクの生産量は国内で年間約20
億枚ということでしたが、2015年は50億枚に
近い伸びとなっています。
(生産数量には輸入数量と国内生産数が含ま
れており、輸入数量のほうが圧倒的に多い
ですが。)
11月30日付けの日経産業新聞によると、
ユニ・チャームの、目の錯覚を利用した、
「小顔に見えマスク」というのがあるそうで
(店頭想定価格税別300円前後だそうです)、
小林製薬では、「のどぬ~るぬれマスク
ひもなし貼るタイプ」(店頭想定価格税別
400円前後)という加湿タイプ+ひもなし
粘着テープタイプを出しているそうです。
さらには、UV対策の、「ビースタイルUV
カットマスク」(店頭想定価格税別400円
前後)という白元アースのマスクもあるそうで、
「ビースタイル」というマスクは、凸凹にして、
ファンデーションや口紅というメークが落ち
にくくしているそうですね。
マスクもいろいろ進化しているんですね。
(若い女性の方から、「そんなの当然知ってる
わ!!」と言われてしまうのかもしれませんが)
都内中小企業の知的財産活用事例集と
いうのにも、知財を活用したマスク商品を
開発している玉川衛材株式会社が取り上げ
られており、なんか店頭でみかけたような
気もします。
http://www.tokyo-kosha.or.jp/chizai/jirei/jirei/18_tamagawa-eizai_201601.pdf
玉川衛材さんの以下のHPを見ると、
ホラン千秋さんも、CMに出ているんですね。
https://www.tamagawa-eizai.co.jp/
ちなみに、玉川衛材さんは、本社は東京の
岩本町、工場が木更津、創業が1899年、
資本金8,000万円、事業内容は、医薬品、
医薬部外品、衛生用品、医療機器、家庭日用
雑貨品の製造販売、輸出入業務となって
います。
ということで、今回は特許分類で、これらの
出願傾向を見てみましょう。
この前、マスクについてはIPC特許分類では
A62B18/02というのがあるという話をしましたが、
この分類には防毒マスクや防塵マスクも含まれ
ており、今回の検索は使い捨てのようなマスクを
調べたいですので、FIを使ってみましょう。
FIでは、
A62B18/02がさらに細かくなっており、
A 防煙・防毒マスク
B 防塵マスク
C 衛生マスク
Z その他のもの
となっています。
Zも含めたほうがよいのですが、Zの中には
マスクの付属品も入って来てスクリーニングが
面倒ですので、今回はA62B18/02@Cを使う
ことに致しましょう。
(尚、Fタームテーマは2E185で、この中に
BA17「使い捨てマスクの提供」というのが
ありますので、仕事で分析するときには、広く
分析したほうがよいですよ)
そうすると、特許出願だけを調べると、以下の
ようになりました。
よく聞く名前が多く、玉川衛材さんも入って
います。
しかし、まあ、マスクというのは、実用新案
なども多いのではないかと思いますので、
実用新案関係も入れて検索すると、上で
書いたように、2003年に出願が多くなり、
2009年のパンデミックによりピークを迎えて
います。
(2005年、2013年にも多くなっていますが
何かあったのでしょうか?)
ということで、どんなマスクの出願がある
んだ?とお思いの方は、自分で検索してみて
ください。
(「検索の仕方がわからない」、という方は、
別シリーズのJ-PlatPatシリーズをどうぞ。)