それでは今回は、 IPC技術分類に、
「0000」が付されている出願が一番多い、
ではないですね)、A氏がどのような
出願をしているのかを見て行きましょう。
以下は、A氏が出願している、「0000」を
含むすべての出願を分析したマップです。
Aさんは物理的事象が得意のようで、
まずは、宇宙関係では、宇宙全般、宇宙の
軌道エネルギー、宇宙の形、ブラックホール、
宇宙の年齢、ビッグバン、銀河、大クエー
サー群、ダークマターなどが含まれます。
(地球の自転など地球全体の出願が
3件ありましたのでここに含めています)
次は素粒子関係です。
軌道エネルギー、ニュートリノ、ミュー粒子、
核スピン、陽子、中性子、光子、電子、中間子、
などなどとなっています。
その次は、引力等物理現象ですが、電磁波、
電気、磁気、抵抗、熱、引力、万有引力、
E=mc2などが含まれます。
大陸移動などが含まれます。
隕石による恐竜の絶滅では、隕石は
いつ、どこに落ちて、どのような衝撃波が
あり、それがどのように影響したかなどが
含まれます。
このAさん、ネットで検索すると、ホーム
ページもあったりして、自己出版も何十冊も
あるようですし、特許出願で、審査請求を
一件もしていないといっても、特許出願料は
大変な額ですので、お金持ちの方なんで
しょうか?
(特許事務所を通さず、自分で出願して
いますので、出願料だけで済みますが)
ということで、この方から最近も出願が
続いていますので、直近の出願は、どの
ようなものがあるのかを見て行きましょう。
まずは一番新しい、公開日、平成27年
11月9日という公開「ほやほや」の、特開
2015-198525「星の中央の中性子の塊と
引力と宇宙の初期の中性子の塊と引力で
できる元素」です
【課題】星の中央はどのようになっているか。
Heはいつの時代できたか。
請求項数は14で、全頁数31ページで、
延々と計算式が書いてある大力作ですが、
請求項の1だけを抜粋すると、以下のように
なります。
【請求項1】
U1.27が地球から見て129.2×108光年に
観察される理由。
U1.27がどのようにでき、どのような歴史を
たどってきたか。
宇宙の中央に、2.631×1013太陽質量の
ブラックホールができた時、ジェット噴射は
どこまで届いたか。この軌道半径は何光年か。
この軌道半径は現在どれ位の軌道半径に
成っているか。
ジェットが届く距離=6.477×1011×10n/3Km
=6.477×1011×(2.631×1013)1/3Km=
6.477×1011×26.311/3×104 Km=
6.477×1011×2.974×104 Km=1.926×1016Km
これは、1.926×1016Km÷(9.46×1012Km)
=2.036×103光年、です。
中央の2.631×1013太陽質量のブラック
ホールは10-17m時代にできたとすると、
そのエネルギーは10-14m時代の103倍
なので、ジェットは、2.036×103+3光年=
2.036×106光年まで届き、この軌道半径に
たくさんの大クエーサー群を作った。
この軌道半径は10-17m時代から
10-14m時代に成り、1000倍に拡大した
ので、この軌道半径は現代、2.036×
106+3光年=2.036×109光年です。
それで、現代、軌道半径2.036×109
光年の軌道にたくさんの大クエーサー
群は存在する。
この事を表に示す。
表7
なんだそうですよ。
もう一つ違うものを上げてみましょう。
公開日は27年7月16日 の特開
2015-130729「大陸の移動その2」は、
次のようになります。
【課題】水深2000mの場や水深4000mの
場には、同じ比重の岩石が存在すると考え、
水深2000mの場や水深4000mの場の比重を
求める。
長石の比重は3.6で、石英の比重は2.7です。
この岩石が水深2000mの場や水深4000mの
場で、比重はいくらになるか。
請求項の1だけを記載すると以下のように
なります。
【請求項1】
水深2000mと水深4000mの比重はいくらか。
海中に10m潜ると1気圧増える。それで、
海中2000mは200気圧です。
これは、体積で(200)1/3です。
(200)1/3=(0.2×103)1/3=0.5849×10=
5.849、です。
水深2000mは200気圧で体積は、5.849分
の1になります。
地表で1であるものが、水深2000mでは
5.849分の1になります。
比重=質量÷体積、ですから、質量が
同じで、体積が5.849分の1になると、
比重=質量÷(1/5.849)= 質量×5.849。
比重は5.849です。
水深2000mの比重は5.849です。
深水4000mは400気圧です。
これは、体積で(400)1/3です。
(400)1/3=(0.4×103)1/3=0.7369×10=
7.369、です。
水深4000mは400気圧で体積は、
7.369分の1になります。
水深4000mの比重は7.369です。
「0000 0/00ではなく、ちゃんとした
IPCを付してくれてもいいのに、もう、
特許庁さんの、いけず!」などと、私が
言っていてはいけないわけでして、
ということで、「0000」シリーズは、
まだまだ続きますよ。
(「いけず」という言葉は、京都を
中心に、関西で通用する方言なんで
すってね。 知りませんでした)