スティーブジョブズさんで検索をかける
場合の英語名を前回調べ、Steven Paul
"Steve" Jobsであることがわかりました。
ということで、「ボクちゃん、ヘルプを
見て勉強したから、検索大丈夫だもんねー。
姓がJobsで、名がSteven、ミドルネームが
Paulだし、Steveはニックネームだから
関係ないし。」などと言いながら、発明者
欄に、
「Jobs-Steven-P」
と入れてみるわけです。
http://patft.uspto.gov/netahtml/PTO/search-bool.html
そうすると、以下のように出てきて、
「おーっ、ジョブズさん、112件も出して
いんのか!!」などとなるわけです。
(ちなみに、最初にDがついているのは
意匠です。また、正確性を期す場合には、
AssigneeやApplicantとの論理積検索が
必要ですが、この場合には、説明の
ために、AND検索はおこなっていません。)
ということで、「Jobs-Stevenだと、
もっと多く出てくんのかな?」などと言い
ながら、検索してみると、なんと!、
なんと!、11件しか出て来ないんです。
「えーっ!?」ですよね。
それも、よく見ていただくとわかり
ますが、重複しているものはなく、両方
とも別物なんです。
またまた、「えー!?」ですよね。
「そんなこと、使い方のヘルプに、何にも
書いてねーじゃん! とんでもハップン。」
(古いですね。)とか言いながら、「じゃあ、
書いてあったように、Jobs-Steven-$って
入れればえーんでないかい?」などと言い
ながら、また検索してみるわけです。
そうすると、検索結果は示しませんが、
先ほどの、Jobs-Steven-Pと結果がまったく
おんなじ112件なんです。
「えーっ!?」ですよね。
ということで、またまた、「Jobs-Steven$」
と入れてみると、上の112件と11件が足し合わ
された、123件になるんです。
すなわち、Jobs-Steven-PとJobs-Steven-$
では、$はイニシャルしかワイルドカード
検索をしてくれなくて、Jobs-Steven$では、
イニシャルも含めたワイルドカード検索に
なりますし、Jobs-Stevenとすると、完全一致
検索となり、イニシャルがついた文献は、
検索してくれないんです。
むずいでしょーぅ!!
ということで、めでたし、でめたし、と
なるのか?というと、またまたいざ知らず、
ためしに、ニックネームのJobs-Steveで、
検索してみましょう。
そうすると、またまた「えーっ!?」と
いうことで、上のように、367件も出てきて、
先ほど検索したものとまたまた重複して
おらず、試しに、9299329をクリックして
みると、以下のように、「Jobs; Steve」と
なっているんです。
ということで、またまた、Jobs-Steve$と
打ち込んでみると、367件+123件=490件
とほぼ同数となるんです。
ということで、名前などは、ニックネーム
などがある場合には、ニックネームでも
検索をおこなわないと、検索漏れをおこす
可能性があるんです。
ということなのですが、Helpには
Jobs-Steven-P
というように入れろと書かれていたために、
そのように入れてきましたが、それでは、
スペースで区切って、
「Jobs Steven P」
と入れちゃあ、いけないのか?というのを
調べてみましょう。
そうすると、以下のように、Jobs-Steven-P
と入れたときと結果は同じになるんです。
「なーんだ、USPTOさん、それならそうと、
最初から言ってくださいよ。」というところで、
じゃあ、スペースを入れて入れれば、なん
でもかんでも同じ結果になるのか?と
いうとそうではなくて、「Jobs Steven」と
入れた場合には、Jobs-Stevenと異なり、
以下のように、発明者欄に、"Jobs Steven"を
含む発明者を検索してくれるんです。
「なんだよ、それだったら、最初からそう
言えよなー、最初から、「Jobs Steven」、て
いれるんだからよー。」
という、ご意見、ごもっとも。
しかーし、以下のように、「Jobs Steve」の
結果も、「Jobs Steve$」の結果も、先ほどの
結果と違って来るんです。
(発明者欄に入れるときに、"Jobs Steve$"や
"Jobs Steve"$とくくっても、結果は同じ以下と
なりますよ。)
ということで、氏名を入れる場合には、
プラピさん(J-PlatPat)と違って、英語名は
結構めんどいですので、気を付けましょうね。
「それは、いいけど、結局どのように入れ
ればいーんだよー。」という声が聞こえて
来そうですが、この場合には、「Jobs-Steve$」
などと入れるのが検索漏れが少ないと思い
ますが、ケースバイケースで、実際の場合
には、しっかり名前を調べて、上のいろ
いろな方法で検索し、検索漏れをなくす
必要があるでしょう。
(日本人名なども、姓と名が逆に翻訳されて
いたり、読みが違って翻訳されていたりする
場合がありますので、間違いないようにする
場合には、ワイルドカードなどを用い、試行
錯誤が必要です。)
続く。