概要で説明したように、Advanced
Searchは、論理式により検索をおこなう
方式です。
論理式の作り方は、たとえば、Field
NameがPatent numberだったら、その
Field CodeでPN/1234567などとする
わけです。
つまりは、「Field Code+スラッシュ+
用語や年月」として、これを、AND、OR、
ANDNOTの論理演算子でつなぎ、論理式を
作り、検索にかけます。
さらに、「入れ子」が可能で、タイトルで
TTL/(tennis AND racket)などとすることが
できます。
(入れ子は、また別途説明します。)
この場合、大文字小文字は関係なく検索
してくれますので、たとえば、
ttl/(TENNIS and RACKET)
などと、キーワードが大文字、小文字のみ
ならず、論理演算子が大文字でも小文字
でも、わけへだてなく?検索してくれます。
さらに、WEB上に載っている説明で、
「他で検索式を作成して検索Fieldにコピー
すると、検索してくれません。」と書かれ
ているものもありますが、「安心してくだ
さい。」、検索してくれますよ。
尚、検索式は半角英数で入れる必要があり、
たとえば、カッコを全角にして、
ttl/(TENNIS and RACKET)
とすると、見た目、上と同じ式に見えますが、
検索結果で、「何だ?、それ。」と言われて
しまいますので、注意しましょう。
(検索してくれないのは保証しますし、
「何だ? それ。」と日本語で返してくれない
のも保証します、です、はい。)
Quick Searchの場合には、Termという
ところに、たとえば、tennis racketと入れると、
"tennis racket"というフレーズ検索でしたが、
Advanced Searchの場合には、一語、一語
づつになりますので、たとえば、
ttl/tennis racket
などといれても検索はしてくれず、フレーズで
検索する場合には、
ttl/"tennis racket"
と入れましょう。
尚、先ほどと同様、クオーテーションマークは、
ttl/”tennis racket”
などと全角で入れても、検索してくれませんので、
念のため。
それでは、先ほど、TTL/(tennis AND racket)と
カッコでくくって入れる話をしましたが、たと
えば、
ttl/tennis and racket
などとカッコでくくらなかったら、検索をして
くれないのでしょうか?
(先ほどは、大文字と小文字の混在でしたが、
この混在は、先ほど書いたように、関係ありま
せん。)
やっていただくとわかるのですが、検索を
してくれるんです。
それでは、実際に確かめてみましょう。
今回は、PatFTのAdvanced Searchで
確かめることとして、以下から入りましょう。
http://patft.uspto.gov/netahtml/PTO/search-adv.htm
ただーし、上の検索結果でわかるように、
ttl/tennis and racket
の検索結果のほうが、件数が多くなるんです。
ということで、「それっは、なっぜっかっと
尋ねたら?」ということで、
ttl/tennis and racket
の意味は、
「tennisをタイトルの中に含んでおり、
且つ、文献テキスト全体にracketが
含まれている文献を、探してくれい!!」
ということなんです。
つまりは、Field codeを何も入れないで、
キーワードだけ入れると、「全体で探してね。」
ということなんです。
ここで、同じようなもので、プラピさん
(J-PlatPat)の「公報全文」での検索というのが
あるわけですが、以下のように、書誌情報は
検索をしてくれません。
(プラピさんが検索してくれないだけで、
商用DBなどは検索してくれ、私の使って
いる商用DBも検索可能です。)
ここで、PatFT、AppFtでの全体で探すと
いうのは、プラピさんと異なり、書誌情報も
含め検索をしてくれるということで、試しに
以下のように入れると、書誌情報も検索
してくれているのがわかります。
上の赤枠は、私のほうで記載しましたが、
ボールド(太字)は、検索結果そのままです。
尚、カッコは、( )のほかに、[ ]とか、
< >とか、{ }とか、算数??で使える
ほかのカッコが使えるのか?というと、
残念でした、( )の半角しか使えません
ので注意しましょう。
続く。