それでは、今回は、簡易検索のメリット・
デメリットを調べて行きましょう。
まず、メリットとしては、特許・実用
新案の場合、そのうち説明する、「特許・
実用新案テキスト検索」では、ヒット数が
1000件を超えると(つまり、1000件まで
は大丈夫ですが、1001件になると、アウチ
という意味です)「検索結果なんて表示
してやんないもんねー」と言われてしまい、
日にちを指定したりして、1000件以下に
絞り込む必要があるんですが、簡易検索の
場合には、テキトーに1000件抽出して
表示してくれるんです。
なぜ「テキトー」と書いたかというと、
以下のような理由からなんです。
例として「ライオン株式会社」で検索
すると、「特許・実用新案テキスト検索」
では直近のものから以下のようになります。
これが、簡易検索のほうでは、以下の
表示となります。
さらに、「特許・実用新案テキスト検索」
での特開2014-172877」の近くを見てみると、
簡易検索では、表示されないものが出るん
です。
「なーんでかっ?」
ということで、INPITさんに、簡易検索で
表示してくれる文献の抽出方法を、問い
合わせたのですが、INPITさんでも、わか
らないそうです。
簡易検索恐るべし!!!
(「どーでもいーこと聞いてくる、いつ
ものバカからこんな問い合わせがあったぞ」、
ということで、「知らないのでは沽券に
かかわる」とか言いながら、そのうち
抽出方法を、調べてくれるかもしれま
せんが???)
まー、簡易検索で、「雰囲気だけ楽しめ
ればえーんでないかい?」というところで
しょうか。
(「メリットでもなんでもねーじゃん」
というのは、さらっとスルー致しま
しょう)
じゃあ、デメリットは何だ?というと、
意匠の場合、「意匠公報テキスト検索」
の場合、一覧表示では、下のように
イメージをパッとつかめるんですが、
簡易検索の場合には、一覧表示に
してから、一つ一つ文献をクリックしな
いと、内容がわからないんです。
(ちなみに、この前も説明しましたが、
「イメージがありません」というのは、
秘密意匠になりますよ)
・意匠公報テキスト検索の一覧表示
・簡易検索の一覧表示
ということで、簡易検索のメリット・
デメリットの主なものをまとめると、
以下のようになります。
1 簡易検索のメリット
・ 出願人で特・実、意、商を調べる場合には
簡単
・ 大企業の出願の雰囲気を探るときには
1000件を表示してくれるので簡単
・ どの程度の数の出願(意・商の場合は登録
も含む)があるかを調べるには簡単
2 簡易検索のデメリット
・ 検索方法がよくわかっていないと、情報に
信頼性なし
・ 出願数が多い企業を調べる場合、意匠の
内容を見るには不便
・ 1000件以上の出願を調べる場合、最新の
公開情報が漏れる
ということで、さらにいろいろありますが、
まあ、簡易検索は、簡易的に雰囲気を
掴む場合に使用して、詳細を調べる
場合には、これから説明していく方法で、
検索をかけて行きましょう。