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L8020乳酸菌ですか? それともUHAデンタルクリアタブレット?

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 虫歯や歯周病の原因菌を減らす乳酸菌

L8020を使った、UHAデンタルクリア

タブレットというのが発売されたそう

ですね。

 

UHAデンタクリア タブレット - UHA味覚糖 × L8020乳酸菌

 

 三井物産が商品化に奔走したそう

ですが。

 

「乳酸菌で虫歯・歯周病予防」商品化に挑んだ平成生まれ商社マン | ものつくるひと | ダイヤモンド・オンライン

 

 四国乳業の8020ヨーグルトなどもある

そうです。

 

http://www.campusmedico.jp/topics/index.html#100913

 

 これは、記事に書かれているように、広島

大学の二川先生の発明を商品化したもので、

おおもとは、特許5645192(再表2011/007584

「口腔内疾患の予防、改善又は治療剤」と

なっています。

 

【0002】

  口腔内微生物叢は、400~500種類の

微生物によって構成されている。このため、

口腔内にはう蝕菌、歯周病菌及びカンジダ

菌等、様々な病原微生物が存在し、う蝕症、

歯周疾患や舌炎、鵞口瘡、口腔カンジダ

等の種々の疾患が引き起こされる。また、

最近の研究では、カンジダ菌は歯周病にも

関連していることが報告されている。

  従って、従来より、抗菌性物質を配合し

た口腔用組成物に関して多くの提案がなさ

れてきた。しかし、口腔内に抗菌剤を投与

しても抗菌剤は短時間のうちに唾液や飲食

物によって洗い流され、その効果は一過性の

ものと言わざるを得なかった。

 

 「400500種も口の中に微生物がいる

とは知らなかったです、はい。

お~~、こわっ!!」

 

【発明が解決しようとする課題】

【0007】

  本発明は、口腔内疾患の原因菌に対して

抗菌スペクトルが広く、風味が良く嗜好性に

優れた発酵物を製造可能な新規乳酸菌株

及びこれを用いた食品、口腔内疾患の予防、

改善又は治療剤を提供することに関する。

 

【課題を解決するための手段】

【0008】

  本発明者らは、口腔内微生物について

鋭意検討したところ、唾液中に存在する

ラクトバチルス・ラムノーサス、ラクトバチ

ルス・カゼイ及びラクトバチルス・パラカ

ゼイに属する特定の乳酸菌株に、う蝕菌

歯周病菌及びカンジダ菌の何れに対して

も優れた抗菌力があり、しかもこれらを用い

ることにより嗜好性に優れた発酵物が製造

できることを見出した。

 

 ということで、L8020菌の正式名称は、

ラクトバチルス・ラムノーサスKO3株と

言うんだそうです。

 

 このほかに、特許5907490(再表2012/

108518)「ラクトバチルス・ラムノーサス

由来のバクテリオシン」という発明。

 

【要約】

  容易にかつ大量に産生することが可能で

あり、低濃度でも抗菌力が高く、その上抗菌

スペクトルが広く、さらには耐性菌の生じる

可能性が低いバクテリオシンを提供する。

当該バクテリオシンは、配列表の配列番号1

もしくは配列番号2に示すアミノ酸配列、

または、配列表の配列番号1もしくは配列

番号2に示すアミノ酸配列において1もしくは

数個のアミノ酸が欠失、置換、挿入および/

もしくは付加され抗菌活性をもたらすアミノ

酸配列を有し、かつ等電点が12以上で

あることを特徴とする。

 

 さらには、特開2014-218491「乳酸菌の

菌体等、並びにこれらを含有する口腔内

疾患の予防材等及び食品」というもので、

 

【0005】

  更に、本発明者が研究を進めていた

ところ、先に提案した乳酸菌と同等、あるいは

それ以上に口腔内疾患に有効な乳酸菌

株を新たに見出した。

 

 ということで、

 

【0009】

  すなわち、本発明は、ラクトバチルス・ラム

ノーサスOG4株(NITE  P-1558)及びラクト

バチルス・ラムノーサスOG5株(NITE

 P-1559)の乳酸菌のうち、少なくともいず

れか1種の菌体、菌体培養物、又はこれらの

抽出物である。

 

【0010】

  これら乳酸菌の菌体等は、単独あるいは

混ざった状態で、口腔内疾患の予防材、改善材

又は治療材に含有させることができ、また、

食品に含有させてもよい。

 

【0011】

  食品の場合、特に発酵乳又は発酵飲料が

好ましい。

 

【発明の効果】

【0012】

  本発明によれば、口腔内疾患の予防等を

促進できる。

 

のだそうですよ。

 

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