Quantcast
Channel: 知財アナリストのひとりごと
Viewing all articles
Browse latest Browse all 913

J-PlatPatで検索する日本の特許には特許第1号から最新のFIというのが付与されているって聞いたんですが、特許第1号のFIってどんな記号が付いているんですか?

$
0
0

 「はい、お答えいたしましょう」、という

ことで、今回もお答えいたしましょうシリーズな

わけでして。

 

 このJ-PlatPatを使い倒そうシリーズでは、

FIを使って明治時代の特許も検索できる

ことを説明していますが、第1号にはどの

ようなFIが付いているか調べてみましょう。

 

 ちなみに、J-PlatPatを使い倒そうシリーズを

見るときには、「J-PlatPat」というところを

クリックしてください。

 

f:id:oukajinsugawa:20180817152708j:plain

 

 以下をクリックしてもらっても結構です。

 

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

 ということで、話は変わって、特許行政年次

報告書2018年版が出ていますね。

  

特許行政年次報告書2018年版 知財が紡ぐ先人の想い~明治150年を迎えて~ | 経済産業省 特許庁

 

 今回は、明治元年から150年ということで、

ページの初めのほうで、産業財産権制度が

どのようにできたきたかという特集が組まれて

います。

 

 ここで、特許第1号が書かれているのですが、

特許第1号の堀田瑞松さんが米国特許も2件取得

していることが書かれています。

 

 ということですので、このUS特許916869と

916870を検索し、そのIPCからFIを推測し、

特許第1号のFIを調べてみましょう。

 

 まずは、US916869とUS916870の検索です。

 

http://patft.uspto.gov/

 

f:id:oukajinsugawa:20180817152900j:plain

 

 

 

f:id:oukajinsugawa:20180817152924j:plain

 

 

f:id:oukajinsugawa:20180817152954j:plain 

 916870をクリックすると以下のようになり

ます。

 

f:id:oukajinsugawa:20180817153029j:plain

  

 916869のほうのIPCはA01N 59/18

 (20060101); A01N 59/22 (20060101)と

なっています。

(20060101というのは、IPCのバージョン

情報です)

 

 ちなみに、文献PDFを見たい場合には、

「Images」というところをクリックしてくだ

さい。

 

 ということで、このIPCを使ってプラピさん

(J-PlatPat)に検索をお願いいたしましょう。

 

 プラピさんでの2018年3月12日改訂後の

特許・実用新案検索での入れ方の注意点は

以下を参照してください。

 

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

 IPCは、C09D187/00、C09K15/02、A01N

59/18、A01N9/522ですが、これでは範囲が

狭くヒットしない可能性がありますので、

以下のように入れることと致しましょう。

 

https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tjk/tokujitsu/tjkt/TJKT_GM201_KeywordSearchCount.action

 

f:id:oukajinsugawa:20180817153215j:plain

 

 

f:id:oukajinsugawa:20180817153231j:plain

 

 そうすると、「おめでとうございます、特許登録

第一号で~~す。」、と出てきます。

(登録98番もA01Nでヒットしていますが)

 

f:id:oukajinsugawa:20180817153305j:plain

 

 特許登録第1号は、最新のFIではC09Dの

うんぬんかんぬんが割り振られているんですね。

(他となっていますので、そのほかのFIもあり

ますが、面倒なので、今回は調べません。)

 

 このFIをパテントマップガイダンスで調べる

には、以下のようにいたしましょう。

 

パテントマップガイダンス(PMGS)(入力画面)|J-PlatPat

 

 

f:id:oukajinsugawa:20180817153351j:plain

 

 

f:id:oukajinsugawa:20180817153411j:plain

 

 

f:id:oukajinsugawa:20180817153446j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20180817153506j:plain

 

 もっと詳しく見ていくことができますが、まあ、

さび止めコーティング剤であることがわかります。

 

 ということで、特許第1号へのFIは、さび止め

コーティング剤のC09D系が割り振られています、

というのが答えになります。

 

 ちなみに、登録番号と、出願日(1885年7月

1日)がわかっていますので、それぞれで調べる

ことができるのですが、登録番号で調べるとFIは

出て来ず、出願日ではFIは出てくるのですが、

古いものはその出願日の登録文献がすべてヒット

するとは限りません。(1885年7月1日出願では

運よく登録第1号がヒットします。)

 

 ここでは、検索してみませんので、興味のある

方は検索してみてください。

(1885年7月1日出願日で検索すると、登録

文献は5件しか出て来ず、実際の1885年7月

1日出願で登録になったのは、以下のように

12件です。

 

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 913

Trending Articles