「はい、お答えいたしましょう」、という
ことで、今回もお答えいたしましょうシリーズな
わけでして。
このJ-PlatPatを使い倒そうシリーズでは、
FIを使って明治時代の特許も検索できる
ことを説明していますが、第1号にはどの
ようなFIが付いているか調べてみましょう。
ちなみに、J-PlatPatを使い倒そうシリーズを
見るときには、「J-PlatPat」というところを
クリックしてください。
以下をクリックしてもらっても結構です。
ということで、話は変わって、特許行政年次
報告書2018年版が出ていますね。
特許行政年次報告書2018年版 知財が紡ぐ先人の想い~明治150年を迎えて~ | 経済産業省 特許庁
今回は、明治元年から150年ということで、
ページの初めのほうで、産業財産権制度が
どのようにできたきたかという特集が組まれて
います。
ここで、特許第1号が書かれているのですが、
特許第1号の堀田瑞松さんが米国特許も2件取得
していることが書かれています。
ということですので、このUS特許916869と
916870を検索し、そのIPCからFIを推測し、
特許第1号のFIを調べてみましょう。
まずは、US916869とUS916870の検索です。
916870をクリックすると以下のようになり
ます。
916869のほうのIPCはA01N 59/18
(20060101); A01N 59/22 (20060101)と
なっています。
(20060101というのは、IPCのバージョン
情報です)
ちなみに、文献PDFを見たい場合には、
「Images」というところをクリックしてくだ
さい。
ということで、このIPCを使ってプラピさん
(J-PlatPat)に検索をお願いいたしましょう。
プラピさんでの2018年3月12日改訂後の
特許・実用新案検索での入れ方の注意点は
以下を参照してください。
IPCは、C09D187/00、C09K15/02、A01N
59/18、A01N9/522ですが、これでは範囲が
狭くヒットしない可能性がありますので、
以下のように入れることと致しましょう。
https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tjk/tokujitsu/tjkt/TJKT_GM201_KeywordSearchCount.action
そうすると、「おめでとうございます、特許登録
第一号で~~す。」、と出てきます。
(登録98番もA01Nでヒットしていますが)
特許登録第1号は、最新のFIではC09Dの
うんぬんかんぬんが割り振られているんですね。
(他となっていますので、そのほかのFIもあり
ますが、面倒なので、今回は調べません。)
このFIをパテントマップガイダンスで調べる
には、以下のようにいたしましょう。
パテントマップガイダンス(PMGS)(入力画面)|J-PlatPat
もっと詳しく見ていくことができますが、まあ、
さび止めコーティング剤であることがわかります。
ということで、特許第1号へのFIは、さび止め
コーティング剤のC09D系が割り振られています、
というのが答えになります。
ちなみに、登録番号と、出願日(1885年7月
1日)がわかっていますので、それぞれで調べる
ことができるのですが、登録番号で調べるとFIは
出て来ず、出願日ではFIは出てくるのですが、
古いものはその出願日の登録文献がすべてヒット
するとは限りません。(1885年7月1日出願では
運よく登録第1号がヒットします。)
ここでは、検索してみませんので、興味のある
方は検索してみてください。
(1885年7月1日出願日で検索すると、登録
文献は5件しか出て来ず、実際の1885年7月
1日出願で登録になったのは、以下のように
12件です。
)