【定期的な自動検索と、検索結果のURL】
特許検索をする場合、同じ式で定期的に調べたり
することがあります。(検索結果をお友達に送って
あげたりしたい場合もあります。)
そんなときに、商用データベースでは以前の履歴を
使ったりすれば簡単に調べることができるのですが、
Patent Public Searchでは、検索履歴が消えてしまい
ますので、毎回毎回検索式を打ち込む必要があります。
(どこかに検索式を保存しておいて、コピペしても
よいですが。)
「別に、検索した後のURLをコピペしとけばいー
じゃん。」と思われるかもしれませんが、やって
もらうとわかりますが、残念ながら下のように、
検索した後のURLは最初と変わらず、USPTOさんに、
「そうは問屋は卸さねーぜよ。」と言われてしまい
ます。
そんな場合の良い方法がありますので、調べて
みましょう。
これは、URLを保存しておいてこれをWEBブラウザーに
リンクする方法です。
たとえば、特許5046537を定期的に調べたいという
場合があるとします。(こんな場合はありませんが、
まずは例として簡単な記載から始めたいと思います。)
その場合、PCの中のメモ帳などで「USPTOのPatent
Public Searchにつなげてよね」ということで、
https://ppubs.uspto.gov/pubwebapp/external.html?
と書き入れます。(色が変わってしまっていますが、
このままではリンクは張られていません。)
次にその後ろに「特許番号5046537を調べてよね」と
いうことで、
q=5046537.pn.
を追加し、
https://ppubs.uspto.gov/pubwebapp/external.html?q=5046537.pn.
というURLを作ります。(こちらはリンクが張られています。
クリックした後、リンクが表示されるまで少々時間がかかり
ますのでしばらくお待ちください。)
その後、このURLをWEBブラウザーにコピペすると、
次のように、検索が行われます。(上のURLは、説明の
ためにすぐにリンクに飛べるようにしてあり、以下の
ようになるのがわかります。)
URLを貼り付けただけですが、検索式は、
5046537.pn.となっているのがわかります。
(他のPatent Public Searchがすでに開いていると、
「すでに開いているから、検索してやんないもん
ねー。」と、シカト??されてしまいますので
気を付けましょう。
ということで、登録番号だけで定期的に検索する
ことはないでしょうから、特許分類やキーワードの
検索式で調べる方法を見てみましょう。
例として、以前に検索式を作成した、
(1)CPCがG11C11の前方一致であって、
(2)「skyrmion」と「spintronics」の両方が明細書に
入っている出願でURLを作ってみましょう。
(0) 最初の「USPTOのPatent Public Searchに
つなげてよね」というのは、前と同じで、
https://ppubs.uspto.gov/pubwebapp/external.html?
となります。
(1)のCPCは
q=G11C11*.cpc.
となりますね。
(2)の「skyrmion」と「spintronics」については、
(spintronics%20AND%20skyrmion).spec.
となり、すべてを組み合わせると、以下となります。
(表示の関係で2行になってしまっていますが、
1行です。)
これをWEBブラウザーのURLのところにコピペ
すると、以下となり、正確に検索されていることが
わかります。
ここで、URLを記載するにはスペースを用いる
ことができませんので、先ほどのURLを作る際の
%20というのは、ASCIIコードのURLを記載する際の
スペースを表わしています。
というように、検索式を作る要領でURLを記載
しておき、このURLをコピペするだけで、
Patent Public Searchを開かなくても定期的に検索を
おこなうことができます。
今回は、説明のために手動でコピペしましたが、
定期的な設定で、RPA(Robot Process Automation)
などで自動で定期的に出願人の出願傾向を調べる
なども可能ですよ。
(J-PlatPatでは、「ロボット検索すんなよなー。」
などと怒られてしまいますが、USPTOでは可能なん
ですね。)
また、お友達に文献などを送ったり、検索結果を
送ったりする場合、検索結果をダウンロードして
送らなくても、URLを貼り付けて送ることができ
ますので、非常に便利ですよ。
尚、文献を複数送る場合には、
https://ppubs.uspto.gov/pubwebapp/external.html?q=(5046537|20190351873).pn.
などと「|」で区切ってあげましょう。
ということで、次回に続く。