ソメスサドルさん、知ってます?
ソメスサドル・・・・・。
「あったりめーだろ」と言った、あなた。
そう、あなた。
あなたは、競馬関係者か、乗馬大好き
人間ですね?
ということで、いつもの、あなたシリーズ
なわけでして。
と言っても、ほとんどの人が知らないで
しょうから、この会社を調べてみましょう。
この会社の正式名称は「ソメスサドル
株式会社」、設立が1964年、本社は
北海道の歌志内、社長さんは染谷さん、
資本金7,000万円、従業員数97名、
事業内容は、乗馬用、競馬用馬具、
革製鞄、革小物、ノベルティー商品
その他の革製品の製造、販売。
この企業、日本唯一の馬具メーカーで、
海外一流騎手も評価するという、知る人ぞ
知る、知らない人は知らないという(あたり
前ですが)企業で、最近では、この技術を
応用して、バッグやカバン、ベルト、財布等に
手を広げており、平成元年の現在の天皇
即位の大礼の際には、宮内庁に、馬具一式を
納入したり、2008年の洞爺湖サミットでは、
各国首脳に贈る記念品のダレスバッグを
製造しているんです。
(各国首脳さん、お金持ちでしょうから、
税金使わないで、買ってもらったらいい
のにね、というわけにはいかないので
しょうか?)
2016年新作のダレスバッグは、税込
129,600円ですので、お金持ちのあなた、
ひとついかがです?
(いつものように、私はソメスさんの
回しものではありませんので、念のため)
ということで、売上比率は公表されて
いませんが、今では馬具以外の製品の
ほうの売上げが多いのでは?
(ただの推測です)
このソメスサドルさん、特許登録も2件
ありますので、どんなものを登録している
のか見てみましょう。
まずは、特許2689322「乗鞍の鞍骨体」
というもので、出願が平成7年9月20日、
年金は最後まで払い込んで、平成27年
9月20日にめでたく権利を満了しています。
日本で唯一の馬具メーカーさんということ
なのですが、日本国内で権利が満了する
までお金を払っていたということは、日本
での外国馬具メーカーさんの影響力が
強くて権利を維持する必要があったので
しょうか?(PCT出願はされていません)
もう一つは、特許5039163「乗馬用鞍」で、
出願が平成22年3月8日、4年目の
年金も払い込んでいますので、権利満了
まで権利を維持するのでしょうか?
乗馬等の鞍については、IPCでB68Cの
1/00というものがありますので、B68C1*で
検索してみると、以下のように、外国からの
出願が、やはりあるんですね。
あのエルメスさんも、鞍を作っていた
なんて、知りませんでした。
なお、馬具製造ではないですが、馬具を
輸入している双洋貿易さんというのがあり、
「関連企業や協力工場で製作した馬具や乗馬
用品の輸出もおこなっています」ので、双洋
貿易さんでは、ソメスサドルさん製造の
OEM(相手先ブランド製造)製品なども
取り扱っているのかも?
(単なる推測です)