アーダンって何だ?というところですが。
「やーだん、このスケベ」、というのとは、
ちょっと違います。
「はっげー、わん、知ちゅん」、と言った、
あなた!
そう、あなた!
あなたは、奄美大島出身ですね?
と、いつものあなたシリーズなわけでして。
(本当に、奄美出身の方が、そう言うのかは、
保証の限りではありませんし、「はっげー」と
言ってもハゲの意味ではありませんので、
念のため)
アーダンさんの正式名称は、「株式会社
奄美市、資本金8,999万円、売上約4億円、
従業員数が52名で、業務内容 は、化粧品
の製造・販売、ミネラルウォーター、ビタミン
類等の健康補助食品の輸入・販売、衣料・
雑貨類の販売、となっています。
商品名のSilk fibroなど商標登録がされて
いますので、化粧品などに使うと怒られます。
以下は、まだ審査中です。
今まで、蚕を利用した医療品や化粧品に
ついていろいろな企業を取り上げて
いますが、このアーダンさんもシルクを
主原料とした無添加化粧品を製造・販売
している企業なんですね。
どんな開発をしているのかを特許出願から
調べると、製品化されているのかどうか定か
ではありませんが、特許5009584号「クッション
材及びその製造方法」というのがあるんです。
【課題】
繭の有する吸放湿性・保温性等の特長を備え
つつ、繭殻の原形によって生じる不具合を減少
させ得る。
【解決手段】
布団や枕等の内部に収納されるクッション材2で
あって、このクッション材2が、略楕円状の複数の
繭殻1を、所定の厚みHを有した状態で、互いに
対向する両側2a,2bが扁平又は窪むように押し
潰されてなる。
アーダンさん、今までの出願及び登録はこれ
だけで、販売している化粧品やサプリメントへの
応用特許出願はないのですが、2016年の1月
公開の特開2016-000710「加水分解フィブロ
インを含む軟膏及びその製造方法」という
ものがあるんです。
これは、鹿児島大学との共願で、発明者は、
鹿児島大学医学部皮膚科学教室の金蔵拓郎先生、
及びアーダンの西博人さんとなっています。
【課題】
加水分解シルクを含む製剤であって、創傷の
治癒を促進する効果を有し、刺激性、安定性、
取扱性などの実用的条件をも満たすものの提供。
【0009】
加水分解シルクが生体適合性に優れることや、
皮膚に対して美容的効果を有することは公知で
あったが、皮膚の損傷(創傷)に対する効果に
ついては知られていなかった。
また、シルクフィブロインからなる被膜やシルク
フィブロインフィルムが線維芽細胞の付着や
増殖を促進することは公知であったが、創傷の
治癒過程における効果については知られて
いなかった。さらに、創傷に対して適用する
場合の適切な剤形や濃度、安定性等は全く
検討されていなかった。
上記に鑑み本発明は、加水分解シルクを含む
製剤であって、創傷の治癒を促進する効果を有し、
刺激性、安定性、取扱性などの実用的条件をも
満たすものを提供すること課題とする。
【解決手段】
創傷治療に用いる、創傷部位に塗布するための
外用剤であって、加水分解フィブロインと、油性
成分と、水性成分とを含む外用剤。
該外用剤は、軟膏又はクリームであることが好ま
しい。当該外用剤は、有効成分である加水分解
フィブロインを1~40wt%含有し、界面
活性剤を含まないことが好ましい。
ということで、アーダンさん、化粧品、
サプリなどのみならず、医薬品への進出を
狙って研究しているのではないかと思います。
日刊工業新聞に、火曜から4回シリーズで、
このアーダンさんが取り上げられているとの
ことで、見てみましたが、まだ、この創傷
治癒の発明については触れられていません
でしたので、今日、明日の新聞で取り上げる
のでしょうかね?
医薬品については認可が厳しいですが、
是非、いい製品を作ってほしいものですね。