今回は、検索式を入れる場合の、IPC
などの分類記号の入力方法を、さらに
詳しく探って行きましょう。
まずは、前回書きましたように、ヘルプや
プラピ(J-PlaTPat)マニュアルには、「全て
半角英数字で指定」と書いてありますが、
直接入力する場合には、キーボードを全角
にしていても、半角でしか入らないように
なっていますし、ほかで全角で入れて、これを
検索式欄にコピペしても、検索をおこなって
くれて、テキスト検索画面でもこれは同じです。
次は、完全一致検索(きちんと分類記号が
合っていなければだめー)とか、前方一致
検索(前の分類記号が合っていれば、それ
より下の全部の分類を検索しまっせ)などは、
どのようにインプットするんだ?というのを
調べてみましょう。
まずは、分類記号で最初に出てくるIPC
では、これ以上詳しくならないという、A01B
の1/00関連、
・1/00 (2006.01) 手作業具
・1/02 (2006.01) ・鋤;ショベル
・1/04 (2006.01) ・・歯を有するもの
・1/06 (2006.01) ・ホー;手持ちカルチベーター
・1/08 (2006.01) ・・一枚刃を有するもの
・1/10 (2006.01) ・・二枚刃またはそれ以上の刃を有するもの
・1/12 (2006.01) ・・歯を有する刃を有するもの
・1/14 (2006.01) ・・歯のみを有するもの
・1/16 (2006.01) ・雑草引抜き具
・1/18 (2006.01) ・・火ばさみ状の道具
・1/20 (2006.01) ・異った種類の手道具の組み合わせ
・1/22 (2006.01) ・把手に刃または類似物を取りつけたもの
・1/24 (2006.01) ・牧草または芝生の処理のためのもの
で見てみましょう。
(FIもこれ以上展開はされていません)
ちなみに、点「・」がその上の分類をさらに
細かくわけたものですので、1/04は1/02を
細かくしたもの、1/02は1/00を細かくした
ものとなり以下のようになりますよ。
1/00 (2006.01) 手作業具
1/02 (2006.01) ・鋤;ショベル
1/04 (2006.01) ・・歯を有するもの
1/06 (2006.01) ・ホー;手持ちカルチベーター
1/08 (2006.01) ・・一枚刃を有するもの
1/10 (2006.01) ・・二枚刃またはそれ以上の刃を有するもの
1/12 (2006.01) ・・歯を有する刃を有するもの
1/14 (2006.01) ・・歯のみを有するもの
1/16 (2006.01) ・雑草引抜き具
1/18 (2006.01) ・・火ばさみ状の道具
1/20 (2006.01) ・異った種類の手道具の組み合わせ
1/22 (2006.01) ・把手に刃または類似物を取りつけたもの
1/24 (2006.01) ・牧草または芝生の処理のためのもの
まずは、テキスト検索画面を使うことと
して、いつものようにテキスト検索画面に
入りましょう。
https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM201_Top.action
次に、検索項目を「IPC」にして「A01B1/00」
と入れてみましょう。
そうすると上のように18件でした。
それでは、今度は、「A01B1/?」では
どうでしょう。
(?は全角で入れようとしても、半角で
しか入りません)
そうすると、今度は数が増えましたので、
「ふむふむ、これが完全一致や前方一致に
関係するんだな?」ということで、今度は、
「A01B1/*」と入れてみましょう。
そうすると、「そんなのないもんねー」
と言われてしまいますので、やっぱり、
「?」でないといけないようですね。
さらに、それでは、「?」記号って、
前方一致検索の記号なのか?ということで、
A01B1/0?」と入れてみると、これも
やっぱり、「そんなのないもんねー」
と言われてしまいます。
何なんでしょうね? 一体。
ということで、試しに、「A01B1/00?」
と入れてみましょう。
そうすると、「おめでとうございます。
18件の該当です。」となるんです。
「そうかー、わかったぞ、このクエス
チョンマークって、一つひとつの数字に
対応するんでなくて、グループとかサブ
グループ全体に使用しなければならない
んだな」、というのがわかります。
ということで、さらにサブクラス「A01B?」
やクラス「A01?」、セクション「A?」などと
やみくもに入れてみると、サブクラス
「A01B?」での検索だけができました。
ということで、まとめますと、テキスト
検索画面での完全一致検索をする場合
には、クエスチョンマークを入れないで、
IPCのサブクラスまで指定し、「A01B1/00」
というようにインプットする。
(たとえば、「A01B1」などと途中までの
指定ではだめですよ)
前方一致検索をする場合には、クエスチョン
マークを使用するのですが、ただし、単体
数字だけの指定はできず、サブグループや
グループごとでの指定しかできないんです。
・ 指定ができる例
A01B1/00?
A01B1/?
A01B?
・ 指定ができない例
A01B1/0?
A01B1?
A01?
A0?
A?
ということなのですが、それでは、
試しに、「1/02 (2006.01) ・鋤;ショベル」
は、その下に、さらに細分化した「1/04
(2006.01) ・・歯を有するもの」という
のがありますので、「A01B1/02」と入れて
みると61件、「A01B1/02?」でも同じ
61件で、A61B1/04と入れると16件と
出て来て、「A01B1/02?」でその下位の
「A61B1/04」も検索してくれるわけでは
ないんです。
つまり、A01B1/00?の場合、A01B1/00,301
などがある場合に有効で、上のような場合
にも、たとえば、A01B1/02,304などがある
場合に有効で(実際そんな分類はありません
が)、1/02と1/04を検索する場合には、
A01B1/02とA01B1/04の論理和をとるか、
範囲指定の「:」を使って、
A01B1/02:A01B1/04
とする必要がありますので、注意しましょう。
このようにすると、77件とうまく検索が
できますよ。
ということなのですが、上では、「テキスト
検索画面での完全一致検索をする場合には」
と、わざわざ書いたのは、分類検索では
インプット方法が違うからなんです。
ということで、次回に続く。