この前は、パテス子(Patentscope)さんの簡易
検索画面に、「Skyrmion」と打ち込んで検索すると、
18件出てきたぞというところで、終わりました。
今回は、前回の続きを調べて行きましょう。
まずは、以下から、日本語の簡易検索画面に
入りましょう。
https://patentscope2.wipo.int/search/ja/search.jsf
それでは、今度は、日本語で「スキルミオン」と
打ち込んでみましょう。
そうすると、以下のように18件出てきま
したが、この前の「Skyrmion」の18件とは
違って、日本語の「スキルミオン」を検索
してくれているのがわかります。
この前の「Skyrmion」のほうでは、たとえば、
以下のW0/2016/072162では「Skyrmion」
という単語はないですが、W0/2016/072162の
ハイパーリンクをクリックすると、「skyrmion」を
検索してくれているのがわかります。
それじゃあ、「「Skyrmion スキルミオン」と
入れてみましょう。
そうすると、「な、な、なんじゃ、こりゃあーーー!!」
となって、15件しかヒットしてくれないんです。
「パテス子さん、スペースを入れたら、
普通は論理和の、「or」、じゃあないんで
すか?」と、聞いても、「あたし、そんなふうに
言われても、困っちゃう!!」と言われて
しまうんです。
ということで、「Skyrmion and スキルミオン」、
「Skyrmion or スキルミオン」と入れてみると、
「あー、なるへそ、「Skyrmion スキルミオン」は
論理積の、「and」検索なんですね?、と、わかる
わけなんです。
(いろいろ検索して確認していますが、パテス子さんに
聞いたわけではありませんので、違っていたらごめん
なさい。)
それでは、それでは、ということで、他の
DBではどんなふうに検索されるのかを、
espacenetで検索してみましょう。
espacenetは、今回は、デフォルトの
SmartSearchを使うことに致しましょう。
ちなみに、パテス子さんでは、大文字、
小文字を関係なく検索してくれるため、
間違えて、「skyrmion」ではなく、「Skyrmion」
で検索していましたが、espacenetの
SmartSearch画面では、「Skyrmion」と
打ち込むと、発明者又は出願人と判断
され、「そんな人いないもんねー」と
言われてしまいますので、こちらの
ほうは、間違いなく小文字で「skyrmion」と
打ち込むことに致しましょう。
(検索画面は日本語でも、検索ワードは
日本語で検索してくれませんので、
英語で打ち込まないとダメですよ)
そうすると、21件と、パテス子さんより
多いんですね。
何が違うのかというと、パテス子さんは、
WIPOで運用していますので、PCT出願の
検索が充実しており、espacenetはEPOで
運用しており、収録官庁も多く、外国官庁の
データが充実しているんです。
上の比較では、espacenetの検索で漏れて
いるPCT出願が、パテス子さんでは検索され
ていたり、パテス子さんで漏れている中国や
日本の出願が、espacenetでは検索できて
いたりしています。
タダの検索DBを使って海外出願を検索
する場合、漏れをなくすには、複数の検索
DBを使うのがお勧めです。
(商用DBでもタイムラグがありますので、
抜けをなくすためには、念のために、海外
官庁DBや、espacenet、パテス子さんなどを
併用するのが良いでしょう)
ということで、続く。