ミズノさん、来年の1月10日から、
オリンピックに出場するようなすごい
選手向けに、抵抗を軽減した「FX・
SONIC(エフエックス・ソニック)」と
いう水着を発売するそうですね。
新聞によると、表面が凹凸な「SONIC
LIGHT RIBTEX(ソニック ライト
リブテックス」という独自素材を使用
するそうで。
まあ、オリンピックに出なくても、
全国大会出場を目指す選手向けだそうで、
表面に凹凸があることで、水との表面
摩擦抵抗を減らせ、通常の水着と比べ
9%程度の摩擦抵抗を減らせるそうです。
(県大会レベルの選手では、だめなんで
しょうか???)
この水着では、SONIC LIGHT RIBTEXを
後腿部分に使い、下半身が沈みがちな
レース終盤でもタイムロスが少なくなり、
水着の他の部分には、ニット素材を使い、
着やすく動きやすくしているそうです。
調べると、以下にあり、それぞれの
素材も書いてあります。
http://products.mizuno.jp/c/item/N2MG723096/034
このような水着が出てきて、世界記録
連発などとなると、水泳連盟からダメ出しが
されたりするわけですが、現段階ではFINA
(国際水泳連盟)承認済みと書かれています。
どんな技術が使われているのかを特許から
調べると、以下の2つが出ており、両方とも
重要だったようで、早期審査で登録されて
います。
・ 特許6012817「水着」
出願:2015年6月5日
登録:2016年9月30日
【課題】
表面摩擦抵抗が低い水着を提供する。
請求項は13個ありますが。請求項の
1は以下のようになっています。
「伸縮性と撥水性を有する生地から
なる水着であって、少なくとも一部に、
体長方向にストライプ柄を含み、
前記ストライプ柄は凹部ストライプ部
と凸部ストライプ部を含み、
前記凸部ストライプ部には独立した
凹部柄を有することを特徴とする水着。
・ 特許6018337「ストレッチ織物及び
これを含むスポーツ用衣類と水着」
出願:2015年3月18日
登録:2016年10月7日
こちらのほうは、より重要とみえて、
PCT出願されていて、公開番号WO2015/
151820となっています。
「本発明のストレッチ織物(1)は、弾性糸を
含み、前記弾性糸は経糸(4)及び緯糸(5,6a,6b)
に配置され、前記ストレッチ織物はツー
ウェイ方向にストレッチ性があり、平織
部分(2)と二重織部分(3)とが交互に繰り返
されている。二重織部分(3)には弾性糸が
平織部分(2)に比べて多く配置され補強
されるため、ストレッチ性が高くなり、
着用し易くなる。また、平織部分が凹部で
あり、二重織部分が凸部であり、全体として
凹凸部が一方向に配列してストライプ形状
となる構造となるため、例えば水着にする
場合は前記ストライプ形状を身体の身長
方向に沿った位置に使用すると水流との
表面摩擦抵抗を低くできる。これにより、
ストレッチ性が高く着用し易く、かつ表面
摩擦抵抗が低いストレッチ織物及びこれを
含むスポーツ用衣類と水着を提供する。」
こちらの特許が、実際に売り出す水着
FX・SONICのようですね。
ということで、東京オリンピックでは、
世界記録をバンバン出してもらいましょう。