新聞を見ていましたら、水で歯を磨くだけで、
「歯がツルツルになる」というMISOKAという
歯ブラシが載っていました。
平成19年に発売後、380万本の売り上げだ
そうで。
1本1,080円で、1か月に1回程度交換
する必要があるそうですが、
お金持ちのあなた、
そう、あなた、
1本いかがです?
(私は、例によって、アフリエイターでもない
ですし、その効能を保証するものでもありま
せんので、念のため)
この歯ブラシを製造、販売しているのは、
大阪の箕面市にある、株式会社夢職人さん
です。
以下は、MISOKAウエブサイトだそうで。
http://yumeshokunin.jp/misoka/index.html
ということで、どんな技術を使っているかと
いうと、「様々な種類のミネラルをナノサイズ
(ミクロより小さな粒子)にしてコーティングを
施す技術」だそうですね。
これだけでは、よくわかりませんので、特許
出願を調べてみましょう。
特許となっているのは、特許第4353707号
「ミネラル水の製造方法」、歯ブラシのほうは、
特開2016-49290「歯ブラシ及び歯ブラシの
製造方法」です。
新聞広告によると、最初は、ミネラル水での
特許技術を生かして、自動車や船のような
簡単に洗浄できないものに汚れが付きにくく
するコーティングをおこないたかったそうですが、
業界への参入が難しいため、歯ブラシ(大阪府
が生産シェア1位だそうです。)にコーティング
して販売を始めたそうです、
ということで、発明は以下となっています。
・ 特許4353707
【課題】
飲用のみならず、種々の用途に利用可能な
ミネ ラル水を提供することを目的とする。
【解決手段】
水を玄武岩と接触させた状態で加熱昇温させ、
前記玄武岩を50℃以上に加熱維持する。
【0010】
本発明者らは、水中に玄武岩を浸漬した
状態で、加熱して得られるミネラル水を種々の
用途に適用したところ、種々の物体に対して
皮膜を形成し、撥水作用等の効用をその物体に
付与できることを新たに見出した。つまり、
玄武岩から抽出されたミネラル成分に含まれる
何らかの組成物が、被膜形成能を有し、
ガラス等の光沢面の曇り止めや、撥水、衛生
用品等の表面における雑菌の付着繁殖防止、
鉄板等の焦げ付き防止、等の効用を奏する
ことを 実験的に確認した。これらの効用は、
前記被膜を形成する際に、物体表面を脱脂
するとともに、撥水作用を奏することによる
ものと予想される。
従って、前記脱脂作用に基づき、 物体表面を
清浄に改質する作用を利用すれば、このミネラル
水は物体の洗浄に用いるこ と ができる。
また、撥水作用に基づき、水分、雑菌を寄せ付け
ない作用を利用すれば、上述の曇り止め剤、
撥水剤、焦げ付き防止剤としての利用が考え
られる。
中略
【0018】
このようにして得られたミネラル水は、たとえば
スプレー容器等に移した状態で使用される。
・ 特開2016-49290
【課題】
ブラシを構成する合成樹脂製の繊維先端部に
テ ーパ面を形成すると共に、繊維先端部を含む
繊維表面に ミネラルコートされた、適度の毛先
(繊維)のコシ(曲げ強度)備えた歯ブラシ及び
歯ブラシの製造方法を提供 する。
【解決手段】
合成樹脂製繊維4の表面にミネラル成分層が
形成されたブラシを備える歯ブラシ1であって、
前記ブラシ3を構成する合成樹脂製繊維4(4a,
4b)のうち、テーパ面4a1が形成された合成樹
脂製繊維4a が90%以上占め、かつテーパ面
4aが先端から1mm 以上、8mm以下形成され、
ブラシ3(合成樹脂製繊維4(4a,4b))の最先端
から1mmの位置における ブラシの曲げ強度が
0.60N/cm2以上2.00N /cm2以下
であることを特徴としている。
だそうですよ。
ちなみに、MISOKAというのは、以下が夢職人
さんから登録されていますので、指定商品に使うと
怒られますよ。
・ 登録51228968
指定商品:電気式歯ブラシ,歯ブラシ,歯ブラシ入れ
・ 登録5232294
登録商標は上と同じ。
指定商品:家庭用帯電防止剤,家庭用脱脂剤,
さび除去剤,洗濯用柔軟剤,洗濯用漂白剤,
塗料用剥離剤,つや出し剤,せっけん類,歯磨き,
化粧品,香料類
尚、中国企業と思われるところから、
登録5201085という以下の登録商標が
ありますが、指定商品が異なっています。