今回は、前回の表の見方を調べましょう。
表の見方はデータのカバー範囲と同じ
ですので、データのカバー範囲から見て
行きましょうかね。
まずは、いつものように以下から入り、
Serviceをクリックして、さらに、Data
coverageに入りましょう。
https://depatisnet.dpma.de/DepatisNet/depatisnet?window=1&space=menu&content=index&action=index
私がクリックした時点では、2017年
8月1日の0時現在の収録データ範囲です。
その下を見ると、まずは国別コードが
書かれています。
国別コードは以下を参照すると、ATと
いうのは、「ほー、ほー、ATはオーストリア
ですな。」、とクレヨンしんちゃん状態に
なるわけです。
http://www.wipo.int/export/sites/www/standards/en/pdf/03-03-01.pdf
収録されているんですね。
次からは、以下になりますよ。
・ PCOD:Kind code(文献種別コード)
文献種別コードは、以下に詳しいですので、
是非どうぞ。
https://www.epo.org/searching-for-patents/helpful-resources/data/tables/regular.html
・ documents
AなんちゃらかんちゃらとBなんちゃら
かんちゃらが約54万件、Eなんちゃら
かんちゃらが約56万件、Uなんちゃら
かんちゃらが約1万7千件収録されて
おり、トータル1,115,552件となって
います。
・ FAX:オリジナルの文献
上記約112万件は、すべてのオリジ
ナル文献が収録されているわけではなく
て、AなんちゃらかんちゃらとBなんちゃ
らかんちゃらは約54万件のうち、73%が
オリジナルで収録されており、Eなんちゃら
かんちゃらは、7%しか収録されておらず、
Uなんちゃらかんちゃらは、16,804件
すべてがオリジナルで収録されていて、
これを計算すると、全部のうちの40%が
オリジナルで収録されていることになり
ます。
・ DE:Description(明細書)
CL:Claim(請求の範囲)
残念でした、オーストリア文献は、
明細書や請求の範囲でのキーワード
検索は、まったくできまっしぇん。
・ Ti:Title(発明の名称)
発明の名称では、ほぼ100%検索
できますので、よかった、よかった。
・ AB:Abstract(要約)
おっとー、要約ではほとんど検索
できないんだがや。
・PUB:Publication date(公開日)
おーっ、公開日だとほぼ完全に検索
できるとですばい。
・ ICM:IPC main class
書誌的事項のIPCのクラス検索は、
100%とはいきまっしぇん。
・ MCD:Master Classification Database
(reclassified IPC)
リビジョンIPCではメインクラス検索と
同じ程度検索できるんですな。
・ ICP:Search File IPC
審査官調査IPCは、半分程度検索でき
るんでおま。
・ PA:Applicant/Owner
出願人検索は、ほぼ完ぺきですね。
・ IN:Inventor
発明者では、出願人のように、いか
ないようです。
・ CT:Cited patent documents
審査官が引用した文献は、それほど、
調べることができません。
オーストリアは、ということですので、
そのほかの国も、是非どうぞ。
たとえば、USなど、古い特許は、
特許番号がわかれば別ですが、デパ地下
ネットの他のフィールドコードで検索
するのは、なかなか難しいようですね。
(USのPatFTでも、欠落文献があり
ますが。)
前回説明した最近の文献の収録
範囲は先ほどの以下から入り、
フィールドコードは上と同じです。
尚、フィールドコードの詳細は以下を
どうぞ。
画面を下のほうにスクロールすると、
コードの詳細な説明もありますよ。
(この画面では、スクロールしても
ダメですので、デパ地下ネットで
試してみてください。)