最近3Dプリンティングがおおはやり
で、自分の複製も3Dプリンターでできる
世の中です。(まだ、自分ができるわけ
ではなくて、自分のフィギュアができる
だけですが。)
この前、テレビでやっていたのは、元
小児科医の中村先生が、人工心臓の研究
者に転身し、成長とともに取り換えなけ
ればならない人工心臓を、生きた細胞で
心臓を作り、成長と共に心臓も成長する
ことができないかという研究に取り組ん
でいる、ということを紹介していました。
研究しているうちに閃いたのは、家庭用
インクジェットプリンターは、0.025mmの
インク滴を吹き付けて画像などを作製して
おり、このインク滴の大きさは、ほぼ細胞と
同じ大きさなので、インクの代わりに人間の
細胞を吹き付ければ心臓が作れるはずだ、
ということだったそうです。
(関係ないですが、16年前に閃いたという
プリンターを持ってきたのですが、エプソン
製でした。)
ということで、2005年に細胞を吹き付ける
技術を開発し、現在は、血管に似たチューブを
生きた細胞から作ったり、心臓を動かす筋肉の
組織をマウスの心筋細胞から作ることができる
ところまで来ているそうです。
WEBを調べると、以下のような説明が
ありますね。
特許を見てみると、代表的なものは、
以下のようになっています。
・ 特許4974144「ゲルの製造方法及びその
ための装置」
【課題】
様々な一次元ないし三次元構造を有する
ゲルを簡便に製造することができる、一次元
ないし三次元構造を有するゲルの製造方法
及びそのための装置を提供すること。
【解決手段】
ゲル形成性A液の液滴を、インクジェット法
により、A液と接触するとゲルを生成する
ゲル形成性B液の外部から、B液に、A液の
到達位置を変えながら噴射することにより、
すなわち、A液を、B液上に描画することに
より、所望の一次元ないし三次元構造を
有するゲルを製造する。
・ 特許5472844「ゲルの製造方法」
【課題】
塩化カルシウム等のゲル形成に必要な
塩の濃度が低くてもマイクロビーズゲルを
製造することができる、マイクロビーズゲルの
製造方法を提供すること。
【解決手段】
マイクロビーズゲルの製造方法は、ゲル
形成性A液と、該ゲル形成性A液と接触すると
ゲルを生成するゲル形成性B液とを混合して
マイクロビーズを製造する方法であって、
前記ゲル形成性A液の液滴を、インクジェット
法により、前記ゲル形成性B液の外部から
前記ゲル形成性B液に噴射することにより
マイクロビーズゲルを生成させることを含み、
ゲル形成性A液及び前記ゲル形成性B液の
少なくともいずれか一方が、直径25nm以上
2000nm以下のナノ粒子を含むことを特徴と
する。
中村先生によると、いろいろなパーツを作り、
それらを組み合わせて心臓を構築しようとして
いるそうですよ。
ということで、これらの研究成果を待って
いる方は非常に多いと思いますので、是非
共、頑張っていただければと思います。