錠剤にプロテウス社が開発した極小
センサーを組み込んだ製剤と、パッチ
型のシグナル検出器および専用アプリを
組み合わせることで、患者の服薬状況を
記録し、スマホなどのモバイル端末を通
じ、医療従事者や介護者との情報共有が
可能となる世界初のコンビネーション
製品が、米国FDAに承認された、という
発表が出ていますね。
FDA申請の時の古い記事はこちら。
この前、カプセル内視鏡分析のときに、
飲み込める小型ロボット医療機器が出て
来るといいね、と書きましたが、ちょっと
毛色は違いますが、一歩近づいたのでは
ないでしょうか?
プロテウスさんの正体?は、「Proteus
Digital Health」、本社はカリフォルニア、
事業はデジタル錠剤システムを中心と
した医薬、ヘルスケア、となっており、
以前は、Proteus Biomedeical,Incという
「昔の名前で出ています」??でしたが、
現在の株主は、Carlyle、Essex Woodlands、
Kauser Permanente、Medtronic、Novartis、
なっています。
どんな開発をおこなっているかを特許
出願から見てみると、日本への出願も多数
ありますので、プラピ(J-PlatPat)さんに
お世話になることに致しましょう。
(検索は、プロテウスバイオメディカルと、
プロテウスデジタルヘルスの両方で検索を
かけています)
特許分類としては、カプセル内視鏡に
分類されるものが多いようですね。
一番最近の公開特開2017-188914
「モバイル通信デバイス、システム、および
方法」を見てみると、以下のようになって
います。
【課題】
モバイルデバイスは、患者がパッチを着用
する必要なく、控えめで人目に付かない方式の
IEM通信を提供する。
【解決手段】
モバイルデバイス102は、摂取可能事象
マーカ104によって生成される電気信号を
検出装置から受信するための検出サブシス
テムを含む。処理サブシステムは、電気
信号を復号するために検出サブシステムに
接続される。無線サブシステムは、復号され
た電気信号を無線ノードに送信するように
構成される。システム100は、モバイル
デバイスおよび検出装置を含む。方法は、
モバイルデバイスにおいて摂取可能事象
マーカによって生成される電気信号を受信
することと、電気信号を復号して、摂取可能
事象マーカに関連する情報を抽出することと、
情報を無線ノード120に送信することとを
含む。
いろいろな進化系システムも考えている
ようです。