し、既存の用水路壁面に乗せるだけで設置
できる、小水力発電装置(マイクロ水車)の
実証実験が終了し、2016年12月からの
販売開始に向けて商品化を進めるという
発表がなされています。
http://www.ntn.co.jp/japan/news/press/news201600062.html
疏水でおこなわれたそうで、須賀川出身の
私も、「おー、あそこでやってたのか。」
と、ローカル感あふれさせながら読みました。
(「安積疏水って、須賀川ではなくて、郡山
じゃなかったっけ?」という、これまた、
めちゃくちゃローカルな疑問を抱きつつ読み
ましたが、須賀川の外れのほうなので
しょうか?)
まあ、それはともかく、マイクロ発電と
いうのは、大きな商用発電と違い、小規模な
発電なわけですが、ウィキなどを見ると、
マイクロ水力発電機は、結構いろんな
ところに、設置され始めているようです。
一般的な水力発電装置は、大きな水位の
落差を利用するわけですが、NTNさんの
マイクロ水車は、自然の水流による発電が
可能で、既存の用水路の壁面に簡易的な
工事で設置できると書かれています。
実証試験では、翼径90cm、流速2m/s時に
1kWの発電電力だったそうで、水路内に直列に
多数の装置を配置しても水流の干渉が少なく、
台数に応じた出力を得ることが出来、水路長
100mに最大10台の水車を設置とのこと
ですが、作った電気は何に使うんでしょう?
一角ですが、こんなこともやっていたんですね。
ということで、どんな技術か、特許出願を
調べると、以下のようになっています。
それぞれの発明は、らせん水車の回転
効率や発電効率を向上させたり、長期的に
安定した効率が得られるようにしたり、防水
性能を向上させたり、水車が設置された場所
から離れた場所に、水車の状態を解析する
ための情報を伝達する手段だったりするそう
です。
それでは、このマイクロ水力発電という
のは、ほかにどんなものがあるのかを見て
みましょう。
水車というのは、IPCおよびFIでは、
F03B7/00となるのですが、Fタームテーマ
コード3H072に、
BB07 ・小型化、軽量化または簡略化
BB08 ・小エネルギの回収または利用
というものがありますので、これで調べて
みましょう。
(BB07にはマイクロ水車以外も入って
いますが、BB07とBB08で検索して、
スクリーニングは面倒ですので、
スクリーニングはおこなっておりません。)
そうすると、以下のように、やはり全体
では、そうそうたる企業が並んでいます。
荏原さんは、子会社が、マイクロ水力発電
システムを出しています。
http://www.ebd.co.jp/product/micro.html
これを「小エネルギの回収または利用」に
限定すると、以下のようになっています。
TOTOさんは、トイレや水道の給水で発電
する、小型水力発電装置を出していますよ。
オフィスビルのCO2削減!超マイクロ水力発電技術!(TOTO 自動水栓・大便器自動洗浄システム)
今後は、このようなマイクロ水力発電
技術が、どんどん家庭に入って来るので
しょうか?