最近、小売りについて、いろいろな実証
実験や、方法が発表されていますね。
たとえば、アマゾンなどは、食品や日用
品を、家庭からボタンを押すだけで簡単に
発注できる小型端末「アマゾンダッシュ
ボタン」を販売開始したり、スマホをかざす
だけで、店舗で決済が必要ない、「Amazon
Go」の実証実験をシアトルで始めたり、
小売店で、スマホをかざすだけで決済
できる決済サービスが発表されています。
アップルからはすでに、iPhoneを使った
決済サービスが、10月から開始していますね。
これらは、一つの技術発明からポッと出て
来たわけではなくて、いろいろな発明が
融合された技術です。
パナさんからも、ローソンさんと組んで、
コンビニで、商品の会計や袋詰めを自動化
し、無人レジの実用化をおこなうという、
レジロボ君の発表がされています。
商品が入った買い物かごを置くとすぐに
合計金額が計算されるそうで、会計が
済むとカゴの下部が開き下にセットされた
買い物袋に商品が詰められるそうですね。
まずは、商品についているバーコードを
カゴに取り付けた読み取り機にかざす
仕組みから入っていき、その後電子タグ
（RFタグですね）に移行すると、お客さんが
商品を、読み取り機にかざす必要がなく
なるそうですが、ネックは、RFタグの
値段ですね。
ということで、パナさんでは、この自動
会計システムの基盤となる技術は、以前
から開発されており、たとえば、
システムおよびRFID用アンテナ」、特開
2009-251625「自動決済システム」、特開
2009-251625「RFIDタグ読み取り装置」など
いろいろ出ています。
自動袋詰め装置のほうは、買い物かごで
会計し袋詰めまで自動化するところまでは
行かないですが、コンベア上で、商品ごとに
1個1個値段を読み取り、その後自動で袋詰め
するという、下の袋詰めに的を絞った2016年
9月15日公開の、特開2016-167246「自動荷詰
装置および買い物支援システム」という
のがありますので、これをさらに応用して
行くのでしょう。
（現在、お客さんが、一個一個商品を
スキャンするセルフレジも、スーパーなどで
実用化されていますので、会計が自動で
できれば、別に袋詰めはお客さんができ
ますので、袋詰め装置が完成しなくても
レジロボ君は成立するでしょう。）
【課題】
商品が他の商品の下敷きになって押し潰
されたり傷んだりする問題が生じにくい
自動荷詰装置および買物支援システムを
提供する。
【解決手段】ターンテーブル４は、回転軸を
中心に回転する載置台を有し、投入口
から投入された商品を載置台の載置面上に
載せ、載置面上の商品を排出口から排出
する。商品情報読取機１４は、ターン
テーブル４に投入される商品から商品情報を
読み取る。制御部１１は、ターンテーブル
４を制御する。制御部１１は、載置面上に
複数個の商品がある場合に、当該複数
個の商品に関して排出口から排出する
順序を、複数個の商品の各々の商品
情報に応じて制御するように構成されて
いる。
以下のようなシステムも考えられるそうで。
ということで、いろいろ便利にはなるので
しょうが、コンビニやスーパーでのバイトが
できなくなってしまう危機が到来？？？
ちなみに、「レジロボ」は、パナさんから、
指定商品が、包装用機械器具、買物かごなどで、
商標登録5864808（登録日は2016年7月8日）と
なっていますので、使うとおこられます。