以前、上のように、味覚センサーについて
書きましたが、昨日の所さんの番組では、
「家庭でも出来る!激安食材で高級料理の
味!」と題して、カニ雑炊を激安食材で家庭
でも作れるようにする、ということで、食べ
終わったカニ鍋のスープを、「味覚センサー
レオ」という装置で分析し、同じ味を再現
する、というのをやっていましたね。
AISSY株式会社の代表取締役社長で、
慶應義塾大学共同研究員として味覚を
研究する鈴木隆一さんという方が出て
きて、甘味・旨味・塩味・酸味・苦味の
基本5味の元になる成分を分析し、人間が
実際に感じる味を、食材の組み合わせで
同じ数値に持って行くということをやって
いたのですが、カニ雑炊の味は、あたりめ、
ちくわ、枝豆で再現できるそうで、その後、
このスープに、ご飯や卵などを入れて雑炊に
仕立てていました。
微妙な味は異なるようですが、「奥さん、
試しに一度作ってみてはいかがです?」、
てゆーか、「料理好きの旦那、ひとつ
いかがです?」
(例によって、私のほうでは、味を保証する
ものではありませんので、念のため。)
ということで、前回はアンリツさんとイン
テリジェントセンサーテクノロジーさんの
味覚センサーを調べてみましたが、今回は、
「味覚センサーレオ」というのを調べて
みましょう。
このセンサーは慶應義塾大学で開発して、
AISSYというところで、この装置を使い、
味覚データの分析や提供などをおこなって
いるようです。
味覚センサー「レオ」とは - AISSY株式会社【AISSY-味分析、味覚分析/味センサ、味覚センサ、味覚センサー】
会社情報 - AISSY株式会社【AISSY-味分析、味覚分析/味センサ、味覚センサ、味覚センサー】
なるほど、特許を調べると、学校法人慶応
義塾さんから特許4240003「味の測定方法
並びにそのための味覚センサー及び味測定
装置」となっています。
【課題】
公知の方法よりもヒトの味覚をよりよく模倣
できる味の測定方法、並びにそのための味覚
センサー、コンピュータープログラム及び味
測定装置を提供すること。
【解決手段】
塩味、酸味、甘味、旨味及び苦味に対して
影響を与える少なくともそれぞれ1種の成分を
それぞれ定量できる各センサーにより、
これらの成分の応答値を得、得られた応答
値を第1の放射基底関数ネットワークに
入力して上記成分の濃度を算出し、次に、
各成分の濃度と、ヒトが感じる塩味、酸味
甘味、旨味及び苦味の強さとを関連付け
る第2の放射基底関数ネットワークに、
前記産出された各成分の濃度を入力して
ヒトが感じる塩味、酸味、甘味、旨味及び
苦味の強さを算出するという、二段階の
放射基底関数ネットワークによる処理を
行なう。
発明の名称で、「味覚センサ」として調べると、
アンリツ、インテリジェントセンサー、慶応の
ほかに、個人の方や、ウチヤ・サーモスタット、
センサーなどから出願されており、超音波を
使ったものや、嗅覚・匂いセンサーを併用
したものなどいろいろあるようです。
先ほどのAISSYさんの以下の「味博士の
研究所」というブログでは、いろいろおもし
ろい話が載っていますので、お料理が
お好きな(てゆーか、食べるのが好きな)
方は、是非どうぞ。
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