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Channel: 知財アナリストのひとりごと
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Googleさんの血糖値測定用ウエアラブル

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 この前、アボットラボラトリーズで、

採血無しで血糖値を測定できるセンサーを

日本で医療機器承認申請しているという

話をしたばかりですが、今度は、

Googleさんでも特許出願したという

記事が載っていますね。

 

http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/idg/14/481709/120900159/

 

 内容は、上記記事を読んでもらえれば

わかりますので、公開公報から、さらに

詳細構造を調べてみましょう。

 

 公開番号は、US20150432509A1で、

発明の名称は、{Needle-Free Blood

Draw」となっています。

f:id:oukajinsugawa:20151211095638j:plain

 

 まずは、200というのが全体システム

です。(図では分析器などは省略されています。)


 上の図で、右側の222が皮膚組織と

なっていて、一番左の208に空気やCO2

N2、Heなどの高圧ガスが入っています。

その右の210が測定バルブで、一定量の

高圧ガスをその右の212のチャンバーに

供給します。

 

 黒丸の216が、皮膚に孔を開けるための

マイクロパーティクルで、大きさは10μmから

250μmの間で、右側の内側の207の管も

直径が同じ程度ですが、この管よりもマイクロ

パーティクルは小さくなっています。

 

 マイクロパーティクルは、体内で分解する、

鉄や金の元素や、塩、砂糖、ポリ乳酸グリコ

ール酸(PLGA)などでできているそうです。

 

 214は、高圧ガスを発射するためのトリガー

バルブで、218はフローコンディショナーと

なります。

 

 220は、メンブレンフィルターで、真空に

しても急激に真空度が落ちないようになって

います。

 

 ここで、まずは、外管202内と内管206内を

真空にして、管を皮膚222に押し当てます。

 

 その後に、トリガーバルブ214を開くと、

チャンバー内の高圧ガスが急激に216の

マイクロパーティクルにぶち当たり、さらに

その先が真空のために、マイクロパーティ

クルが、音速で皮膚にぶつかり、0.25㎜から

2㎜程度の深さまで到達するそうです。

メンブレンフィルターを通過するそうです)

 

 そうすると、203の外管も真空なため、微小

血液がそこを通って分析装置に入るんだそう

ですよ。

 

 この管を短くするためには、次のような

実施例もあるそうです。

 

f:id:oukajinsugawa:20151211095814j:plain

 

 ほんとに痛くないんでしょうか?

 

 この前、針のない注射器の話もしま

したが、原理はおんなじですね。


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