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寺西化学工業株式会社

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 「知っとるけ」シリーズの第4弾です

 

 寺西さん、知ってます?

 

 寺西化学工業さん・・・・・・・。

 

 ものすごい有名な会社ですよ。

 

 てゆーか、有名なのは、会社名なので

はなくって、作っている商品なんですが。

 

 商品を見れば、知らない人はいないの

では?というぐらい有名な商品です。

 

 商品を見るまでもなく、商品名を聞けば、

「あー、あれね」と商品の形が頭に浮かんで

来るぐらい有名ですよ。

 

 普通、商品があっても、若い人にだけ

知られているとか、お年寄りだけに知られて

いるとかありますが、この商品は、老若

男女を通じて知らない人がいないのでは?

というぐらいの超有名商品です。

 

 ただーし、この有名な商品名は、この

寺西さんが商標登録しているんではなくって、

内田洋行さんの登録商標なんです。

 

 どうです?わかりました?

 

 えー!!、まだわからない?

 

 それでは、寺西さん、どんな商標登録が

あるのか直近の10件を見てみましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20151019165835j:plain

 

 どうです? わかりました?

 

 それでは、意匠登録を見ると、以下の

ようになっていました。

 

f:id:oukajinsugawa:20151019165858j:plain

 

 どうです?

 

 どんな特許を取得してるのかな?と

見てみると、特許4594625「油性顔料

インキ組成物」や、特許3260876「ボード

用水性マーキングペンインキ」などが

あるんです。

 

 さらに、「えーい、おまけだ、持ってけ

どろぼー(ちょっと違いますね)」という

ことで、「マジック」と言って、思い

浮かべるのは何でしょう?

 

 奇術や手品の「マジック」を思い浮かべ

ますし、もうひとつ、油性フェルトペンの

「マジック」を思い浮かべるのではないで

しょうか?

 

 そうなんです、「マジックインキ」を

製造しているのは、この「寺西」さん

なんです。

 

https://www.guitar-mg.co.jp/product/detail_47.html

 

 上のURLではマジックインキ大型は、

1953年に日本で最初に開発・発売された

油性マーキングペンだそうで、「2008年

グッドデザイン賞ロングライフデザイン賞

受賞」というところをクリックすると、

「1951年開発で、「マジック」「マジック

インキ」は株式会社内田洋行登録商標

です」と書かれています。

 

 マジックや、マジックインキって、普通

名称だと思っていて、油性ペンのことを

マジック、マジック、と言っていましたが、

実は、登録商標だったんです。

 

 何で、内田洋行さんの登録商標なの?

というのは、下のマジックインキ誕生物語

に書いてあり、一緒に開発、発売した内田

洋行さんのほうで、商標登録したからなんだ

そうです。

 

http://www.guitar-mg.co.jp/story/index.html

 

 ということで、マジックのほうは、商標

登録番号433990号、登録日が1953年10月

31日、 印刷インキ(「謄写版用インキ」を

除く。)や謄写版用インキ 文房具類などに

使うと怒られてしまいますし、ほかの

メーカーの油性ペンの呼び方は、マジック

ではないんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20151019170102j:plain

 

 もう一つのマジックインキのほうは、

登録505150号と、2714251号と

なっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20151019170133j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20151019170145j:plain

 

 尚、寺西さんは、正式名称「寺西

化学工業株式会社」、創業は大正5年の

1916年、本社は大阪市旭区、資本金

8000万円(1976年に資本金2億4000

万円に増資し、現在に至ると書いて

あるのですが、HPの上のほうでは

8000万円になっており、何でなんで

しょう?)、従業員数104名、商品は

油性筆記具、水性筆記具、描画材、

産業用固定マーカーなどとなって

います。


AgIC

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 何だ?「AgIC」って?というところ

ですが。

 

 AgICさんの本名?は、「AgIC株式会社」、

設立が2014年1月、社長さんは清水信哉

さん、本社は東京本郷、資本金6,520万円、

事業内容は電子回路のプロトタイピング

ツールの開発・製造という会社です。

 

http://agic.cc/ja

 

(HPの資本金は、上記となっていますが、

2015年1月に、借入と第三者割当増資に

よる調達で、合わせて約1億円を調達して

いますので、現在は、もう少し資本金が

多いかも知れません)

 

 この企業は、「導電性の紙に書けるインク

を発売しているんだ」ということで、結構、

テレビなどで取り上げられており、紙に

線を引いて、その線の端に豆電球を付けて

電池をつなぐと、豆電球が光るので、

「へー」などと、出演者が驚くお約束に

なっています。

 

 この企業は、東京大学発のベンチャーで、

実は、紙に書けるインクというのは、この

企業さん独自のものとか目新しいものでは

なくって、導電性インクを使うのはもちろん

ですが、キモは、東大の川原先生等が開発

した、以下の、家庭用のプリンターで簡単に

回路を印刷できる技術なんです。

 

http://research.microsoft.com/pubs/201273/ubi1415-instant%20inkjet.pdf#search='Instant+Inkjet+Circuits%3A+Labbased+Inkjet+Printing+to+Support'

 

 試しに、WEBで「導電性インクペン」と打ち

込むと、ほかのメーカーさんもいろいろ出て

きますし、この導電性インクを供給している

三菱製紙さんの製品も出てきます。

 

http://diamic.jp/shop/item/circuitry-marker/

 

 ということで、AgICさんは、手軽に専用紙に

電気回路をプリントできる技術やその応用の

開発をおこなっているわけですが、どんな

開発をおこなっているのか特許出願を調べて

みましょう。

 

 川原先生からの印刷技術についての出願は

ないのですが、AgICからの出願が現時点では

1件だけありますので覗いてみると、出願は

2014年1月、特開2015-135901「組み換え

回路装置、回路部品ユニットおよび印刷用

画像データのデータ構造」となっています。

 

 従来から導電性のインクを用いて、基板上に

インクジェット方式によりパターンを形成する

技術などあるんですが、このようなインク

ジェット方式により形成されたパターンは

導電膜を固化するための加熱処理が必要で

あったり、インクジェット印刷装置も

高価な、専用のものが必要だったんです。

 

 これに対し、近年、銀ナノ粒子を使用した

インクの開発などにより、市販のインクジェット

印刷装置を利用して、紙や樹脂フィルムなどの

シート状印刷媒体上にインクパターンを印刷

する技術が川原先生等により研究され、加熱

などの後処理を要することなく、迅速かつ

低コストで導電パターンを形成する技術が

開発されたんです。

 

 したがって、これを現実のものとすべく、

また、複数の回路部品を実際に組み合わせて

接続することにより電子回路の仕組みや

動作を確認するための教育的用途や、

電子回路の試作の用途などのために、

複数の回路部品ユニットを有する

導電パターンシート上で、複数の回路部品

ユニットから選択した回路部品ユニットを

着脱可能に載置することにより、所望の

電子回路を構成することができる組み替え

回路装置、回路部品ユニットおよび印刷用

画像データのデータ構造を開発したんです。

 

f:id:oukajinsugawa:20151020151317j:plain

f:id:oukajinsugawa:20151020151333j:plain

 

 ということで、AgICさんのホームページに

あるように、AgICさん、回路マーカーや、

回路インクカートリッジ、専用用紙を販売

しているんです。

(プリンターは、どのメーカーのものでも

良い、というわけではなさそうですが)

 

 ということで、AgICさんは、これから

いろいろ開発して行くんでしょうが、

じゃあ、そもそも導電性インクなどは

どうなってんだ?というのをちょっと

調べてみましょう。

 

 技術分類で、導電性インクってある

のか?というと、IPCやFIでちゃんと

あるんです。

 

 ただし、IPCやFIではインクではなく

って、導電性イン「キ」となっていて、

C09D11/52(2014.01)となっています。

 

 見てもらうとわかりますが、2014年の

1月に新設されたものですので、これで

検索すると古いものは出ないんです。

 

 それでは、Fタームではないかいな?と

いうと、4J039EA24が「導電性インキ」

なんですね。

 

 ということなので、得意の「いいかげん

検索」で、上の技術分類で検索すると、

昔から、セイコーエプソンとか、東洋

インキ、パナさん、富士写真フイルム

凸版、リコー、大日本印刷ゼロックス

などなど、いろんなところで研究されて

います。

 

 AgICさんで使用しているインクは、

銀ナノ粒子インクというもので、以下の

三菱製紙株式会社でいろいろな製品が

でています。

 

銀ナノ粒子インク | 三菱製紙

 

 さらには、日本電子回路工業会からも、

三菱製紙さん、賞を受賞したそうです。

 

 ちなみに、三菱製紙さんの特開2013-

104019「導電性インク組成物」などを

見ると、水性媒体中に、硝酸銀等の

水溶性銀塩デキストリン等の多糖類

からなる天然ポリマーの存在下で水酸化

カリウム等の塩基性化合物を加えて

還元した後にセルロース類を分解する

酵素である、セルラーゼ、アラパナーゼ、

ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、

キシラナーゼ、なーぜ?なーぜ?等で

(「なーぜ?なーぜ?」というのは

うそです)酵素処理して得られた

銀超微粒子と、アルギン酸および

その塩から選ばれる化合物を含有

させるんだ、などと書かれています。

パテントマップ特許分析スマホ編 4  FI分析概要

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 今回は前回のFI調査概要をさらに

掘り進めていくことにして、FIクラス別に

すると以下のようになっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20150822170908j:plain

 

 スマホでは、音楽も聞くことができますので、

音響関係も入っています。

 

 G6の計算、計数というのが入っていますが、

内容がよくわかりませんので、さらに調べて

みましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150822170941j:plain

 

 そうすると、G06関係は大枠、デジタル

データ処理関係なのがわかります。

 

 さらには、スマホに必要な、無線通信、

電話機能、スマホの外枠や内部の構造、

電子機器に必要な半導体コンデンサ

YouTube視聴に必要な?画像通信や

多重通信、デジタル伝送、制御など

いろんな技術の集大成なのがわかります。

 

 これをさらに、FIメイングループに落と

し込むと以下のようになります。

 

f:id:oukajinsugawa:20150822171020j:plain

 

 直行多重化、すなわち無線伝送のための、

デジタル変調OFDMなども顔を出して

います。

 

 さらにほかの、データ変換とかありますが

よくわからないのでさらに落とし込むと

最終的に以下のようになりました。

 

f:id:oukajinsugawa:20150822171059j:plain

 

 データ変換の主なものは、GUIすなわち

グラフィカルユーザーインターフェイスで、

そのほかに、ソフトウエア関係の無線

リソースの割り当てとかの内部デジタル

処理関係が多いようです。

 

 最後に、Fタームでのテーマで、どの

ような内容が多いのか見てみましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150822171138j:plain

 

 電車などでブツブツ画像が途切れては

「なんだよー」ということになりますので、

移動体での無線通信は重要ですね。

 

 ユーザーとのインターフェースも、なる

べく簡単にできるように頑張っているの

でしょう。

 

 コンデンサなどはスマホで沢山使われて

おり、村田製作所さんなど儲かっているん

でしょう。

 

 ということで、大分概要はつかめましたので、

次からは、詳細を見て行くことに致しましょう。

株式会社ニッコーさん

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 昔、「忍者部隊月光」というテレビ番組が

ありましたね。

 

 忍者部隊に出てくる正義の味方は、

皆、月という字が名前に入っており、

「三日月」は、きれいなおねーさん

でしたが、まだご存命なのでしょうか。

 

 まだ、わけのわからない鼻たれ小僧

でしたので、木の枝を背中にしょって、

「そーらーをー飛び、かーぜーをー切り、

すーすみーゆくにーんじゃー、せーいー

ぎーのーみーかたー」などと歌いながら、

暗くなるまで真っ黒になって遊んでいた

ものです。

 

 などと話しても、「何、わけのわからねー

話をしてんだよー。俺は若いからそんなの

知らねーよ。」などと言われるのが落ちな

わけでして。

 

 ということで、今回は、月光の話では

なくて、株式会社ニッコーさんの話なん

です。

 

 と言っても、「株式会社ニッコー」と

いう会社は非常に多く、試しにヤフーで

「株式会社ニッコー」と打ち込んで

みると、炭素鋼鋼管などのニッコーさん、

水産機械のニッコーさん、自動車用

ブザーのニッコーさん、有機農法冷凍

食品のニッコーさん、人材派遣の

ニッコーさん、など、これでもかと

いうぐらい出て来るわけでして。

 

 じゃあ、今日は、どのニッコーさんの

話なんだ?というと、北海道のニッコー

さんの話なんです。

 

http://www.k-nikko.com/

 

 北海道のニッコーさんの本名??は、

「株式会社ニッコー」、本社釧路市、設立

1977年、資本金は3千万円、従業員数

85名、事業内容は食品・水産・食肉・農産・

各加工機械の企画開発、製造販売、と

なっています。

 

 この会社は、経産省中小企業庁「元気な

モノ作り中小企業300社2007度」などに

選定されており、特許取得活動に熱心な

会社です。

 

http://www.k-nikko.com/prize/

 

中小企業庁:元気なモノ作り中小企業300社:株式会社ニッコー

 

 ということで、特許権取得に熱心な会社

ですので、HPでもトータル数とか、出願中

とかそれぞれ書いてあるんです。

 

http://www.k-nikko.com/company/

 

http://www.k-nikko.com/productlist/salmon/

 

 たとえば、サケの切り身を作る機械は、

まずは、魚の頭を切り下すオートヘッダーや

サケの頭をカマごとカットするカマレスヘッダー、

胸びれ、背びれ、腹びれ、尾びれを切り落とす

フィンカッター、内臓を取り除くガッターマシン、

3枚におろすバンドフィッシャー、レーザー

スキャンで魚体を計測し、モニターには切断

イメージが表示され、スキャンされた情報が

ロボットアームに転送され、すべての切り身を

同じ重さに切ってしまう、スーパープロフェッ

ショナルなどなどいろいろあるんです。

 

 切り身装置はこの会社が世界初だそう

ですよ。(と、テレビで言っていました)

 

 最近の20件を抜き出すと、以下のような

出願、及び特許となっていました。

 

f:id:oukajinsugawa:20150930144754j:plain

 

 発明者はほとんどに社長さんの佐藤厚

さんが入っていますので、社長さん自ら、

特許権取得に熱心なんですね。

 

 ちみに、すべての切り身を同じ重さに

切る「スーパープロフェッショナル」と

いうのは、特許4090284号「切断装置」と

いう以下のようなものになります。

 

【課題】生の魚体のような柔らかい被切断

物を被切断物を所望の重量を有する切断

片に極めて精度よく切断して商品価値の

高い切断片を得ることができ、しかも、

被切断物を無駄なく有効に利用すること。

 

【解決手段】3次元的移動を行いうるように

配設され被切断物1を切断するカッタ55と、

カッタ55が遊挿される直線溝45が形成され、

回動しうるように配設され被切断物1を載置

する可動載置板39と、可動載置板39の

直線溝45の近傍において被切断物1を

負圧により固定する負圧吸着手段50と、

昇降ならびに水平移動しうるように配設

され被切断物1を複数本の針66により

刺して保持する保持機構と、被切断物1の

重量を計量する重量計量手段25および

被切断物の体積を計測する体積計測

手段30による被切断物1の重量および

体積に基いて被切断物1の切断条件を

設定する制御部20とを有しする切断装置。

 

f:id:oukajinsugawa:20150930144849j:plain

 

玉ジローさんの全自動玉ねぎ皮むき器

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 「玉ジローって何だ?」というところ

ですが。

 

 「玉ジロー」という会社があるんです。

 

 この会社は、正式名称「株式会社玉

ジロー」、代表はジローさんではなくて、

林健一郎さん、本社は東京都江東区

設立平成9年、資本金が4,500万円、

社員が5名、営業種目は、食品加工

機械の開発、販売、となっています。

 

 食品加工機械といっても、玉ねぎ加工

機械なわけでして、何で、玉ねぎ加工機械

なの?というと、この会社、キッチンジローと

いう総合フードビジネス、洋食レストラン

チェーン(キッチンジロー、洋食屋キッチン

ジロー他)、弁当惣菜製造販売などを

手がける会社のグループ会社なんです。

 

http://www.kitchenjiro.co.jp/index.html

 

 こちらのキッチンジローのほうは、会長

さんが「二郎」さんで、沿革にも一部紹介

されていますが、洋食屋さんでは、ハン

バーグやコロッケ、カレーなど玉ねぎが

欠かせないんですが、一日に2000個もの

玉ねぎの皮むきが必要で、パートさんに

皮むきをやらせても、目が痛くなったりして

すぐパートさんに辞められてしまうという

問題があったそうなんです。

 

 このため、社長を譲って暇を持て余して

いた会長のジローさんが、平成4年に

ポケットマネーで玉ねぎ皮むき機の開発に

着手し 試行錯誤を繰返し、21号機目で

やっと完成したんだそうです。

 

 かかったお金は2億円だそうですが、

(と、テレビで言っていました)下の

URLでお値段を見ると、21型が220万円で、

会長さん、随分お金を持っていたん

ですね。

 

http://www.tamajiro.com/product/index.html

 

 販売実績を見ると、300件以上だそうで、

売れているんですね。

 

http://www.tamajiro.com/example/index.html

 

 ということで、 さぞや昔から特許出願

していたんだろうなと思うと、さにあらず、

出願が2014年の9月、登録が2015年の

2月という、最近になってやっと完成

したんでしょうか?

 

 玉ジローは、全自動玉ねぎ皮剥き機な

わけですが、皮をむいたり、根をドリルで

くり貫き、同時に下のヘタをカッターで

切り落としたりするんです。

 

 登録特許は、特許第5690441号「玉葱の

表皮剥離装置」となっていて、以下の

ようになっています。

 

【請求項1】

 前後一対で平行する回転軸にそれぞれ

設けた前後一対のローラ上に表皮にスリットが

形成された前処理済みの玉葱を載置し、

前記ローラの回転で玉葱を転動させ、

該転動中の玉葱に上方から圧搾空気を

吹付けて表皮を剥離させる玉葱の表皮

剥離装置において、前記ローラが、外側と

なる左右の側面から中央よりに漸次

小径となって玉葱と接触する接触面を

有しており、該接触面に部分的に隆起部を

設けて、ローラ回転時に玉葱を跳ね上げ

るようにしたことを特徴とする玉葱の

表皮剥離装置。

 

f:id:oukajinsugawa:20150930162742j:plain

f:id:oukajinsugawa:20150930162800j:plain

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 ということで、「必要は、発明の母」とは

よく行ったもんです。

パテントマップ特許分析スマホ編 5  企業別開発分野概要とスマホ入出力処理

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 それでは、今回から詳細を見て行くことに

致しましょう。

 

 先ずは、企業別の技術分野の概要を

見てみましょう。

 

 前回と同じFIサブグループ全体の

分析マップを上に、これを企業ごとに

見たマップをその下に載っけてみましょう。

 

 f:id:oukajinsugawa:20150822171059j:plain

f:id:oukajinsugawa:20150823104202j:plain

 

 そうすると、サムソン電機は電子部品屋

さんですので、コンデンサやデジタル変換

素子に力を入れており、マイクロソフト

グラフィカルユーザーインターフェイス

これに関するCPU、さらには情報検索関係

に力を入れており、グーグルも検索関係に

力を入れているのがわかります。

 

 アップルさんもGUIとそれに関すると

思われるデジタル変換素子などに力を

入れているというのがおおよそわかります。

 

 この辺は、企業別分析でさらに調べて

みましょう。

 

 それでは、前回調べた以下のFIメイン

グループの詳細を調べてみましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150822171020j:plain

 

 まずは、グラフィカルユーザーインターフェイス

関係が含まれる、G06F3ですね。

 

 FIのG06GF3はPMGS(プラピ(J-Plat 

Pat)でのパテントマップガイダンス)に

よると、「計算機で処理しうる形式に

データを変換するための入力装置;

処理ユニットから出力ユニットへ

データを転送するための出力装置,

例.インタフェース装置」となっています。

 

 内訳は以下のようになりました。

 

f:id:oukajinsugawa:20150823104446p:plain

 

 上のマップはグラフ化するために、説明を

省略していますので、念のために、それ

ぞれの詳細を以下に示します。

 

G06F3/048:・・GUI技術、例.ウィンドウ,

  アイコンまたはメニューとの相互作用

G06F3/041:・・・変換手段よって特徴付け

  られたデジタデジタイザー,例.タッチ

  スクリーンまたはタッチパッド用のもの

G06F3/01:・・ユーザーと計算機との相互

  作用のための入力装置または入力と

  出力が結合した装置

G06F3/044:・・・・041で、容量性手段によるもの

G06F3/033:・・・ポインティングデバイス,例.

  マウス,トラックボール,ペンまたはジョイステック

G06F3/023:・・・キーボードで発生した情報を

  コードに変換するための装置

G06F3/02:・・キーボード

G06F3/14:・表示装置へのデジタル出力

G06F3/16:・音声入力;音声出力

G06F3/06:・記録担体からのデジタル入力

  または記録担体へのデジタル出力

G06F3/045:・・・・変換手段によって特徴付け

  られたデジタイザー,例.タッチスクリーン

  またはタッチパッド用のものが抵抗性

  要素を用いるもの

 

 スマホはタッチスクリーン化されていま

すので、これをどのように具現化するかと

いう研究開発が多いようです。

パテントマップ特許分析スマホ編 6  GUIの技術詳細

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 ということで、前回は以下のように、

G06F3「計算機で処理しうる形式に

データを変換するための入力装置;

処理ユニットから出力ユニットへ

データを転送するための出力装置,

例.インタフェース装置」の内容を以下

のように調べてみました。

 

f:id:oukajinsugawa:20150823104446p:plain

 

 今回は、さらにG063F3/048のGUI

処理ではどんなことがおこなわれるのかを

調べてみましょう。

 

 まずは、FIのさらに下位分類の「展開

記号」で調べてみましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150823104644j:plain

 

 そうすると一番多いのは編集処理、

スクロールやガイダンスやメニュー

表示、アイコンマルチウインドウ化

など、我々がいつも気にせずお世話に

なっている処理は、涙ぐましい??

研究開発成果だということがわかります。

(マップの説明文が長くなるのでFI記号は

省略しています)

 

 もう一つのタッチスクリーンやタッチパッド

処理にはどのようなものがあるのかも

調べておきましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150823104716j:plain

 

 上は、デジタイザー一般は除いて

いますが、そのほかは、位置検知や、

触ったときの感触、複数タッチの判別

などが研究されているようです。

 

 それでは、今度は、Fタームで調べて

みましょう。

 

 テーマの「デジタル計算機のユーザ

インターフェイス」というのには、5E501と

いうものと新しい5E555というものがあり

ますが、今回は5E501を使って何をねらって

の研究開発か分析してみます。

 

f:id:oukajinsugawa:20150823104857j:plain

 

 上のマップのその他には、障碍者対策、

注目箇所表示、誤操作防止、娯楽性向上、

付加情報伝達、複数操作者対応、高速化

などが含まれます。

 

 ということで、それでは、逆に、G06F3

のインタフェース装置はどのような企業が

研究しているのか、調べてみましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150823104749j:plain

 

 上のマップは2010年からの出願を調べて

いますが、日本の名だたる電気屋さんは

すべて研究開発してるんですね。

 

 直近の20件を貼り付けると以下のような

ものとなっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20150823104832j:plain

 

スパイバーさんの、MOON PARKA

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 以前に、蜘蛛の糸の話を書きました。

 

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

 このスパイバーさんに、この前、話を

聞く機会がありました。

 

 スパイバーさんの技術の内容とか、

書くわけにいかないものもありますが、

まあ、当たり障りはないだろうと思わ

れるところをちょっと書いてみましょう。

 

 と言いつつ、開発経緯などの苦労話を

書こうと思ってWEBを見てみましたが、

そのような内容は載っていないですね。

 

 話としてはいろいろ教訓になることが

あるのですが、WEBに載っていないような

ことを書くと、怒られる可能性もあります

ので、これは書かないように致しましょう。

 

 この前、おんなじスパイバーという

ベンチャーがスエーデンにあるというのを

書きましたが、スパイバーさんも、おんなじ

名前の会社があるというんで、びっくり

したそうです。

 

 資本提携とか一切なくって、まったく

違う会社だそうですよ。

 

 ウィキなどを見ると、従業員数が2015年

4月1日で75名となっていますが、現在は

約100名だそうで(HPでも93名となって

います。 HPを見ると頻繁に採用説明会を

開いていますので、どんどん増えるので

しょう)、現在8割が研究者で、本社が

鶴岡市ですが、なんで鶴岡なの?というと、

スパイバーさん、慶應発のベンチャー

わけですが、鶴岡に慶應の先端生命科学

研究所があるからだそうで、慶應の中

でも、慶応大学キャンパスがここにある

のを知っている人は少ないんだそうです。

 

 東京ではなく鶴岡とかの地方にある

メリットは、東京など大都市だったら、

その中にある小さな一つのベンチャー

ですが、地方では、いろいろ優遇して

もらえ、非常にメリットがあるそうです。

 

 普通は、ベンチャーを起こす場合、

利便性などで、大都市を考えてしまい

ますが、参考になりますね。

 

 工場のほうも、この2015年の5月に

完成し、敷地面積14000平米、フロア

面積6500平米だそうで、これから大量

生産に向けて頑張って行くようです。

 

 以下に、工場の俯瞰ビデオが掲載

されています。

 

https://www.spiber.jp/about

 

 2015年10月8日には、ゴールド

ウィンのブランド「The North Face」と、

「MOON PARKA」というのを発表して

います。

 

http://www.goldwin.co.jp/tnf/special/spiber/moon_parka/

 

 今後、どんな分野で頑張るのか、

というと、アパレルや、自動車関係、

メディカル分野に注力するそうですよ。

 

https://www.spiber.jp/endeavor

 

 競合企業もワールドワイドでいろいろ

あるようですが、WEBには載っていない

ので、これも書かないように致しましょう。

 

 ということで、聞いた内容で、この

程度でしたら怒られないと思いますので、

スパイバーさんの第2弾でした。


新ロ研さんと、見守りロボ

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 何だ?「しんくちけん」って?という

ところですが、読み方はちょっと違って、

「しんろけん」なんです。

 

 新ロ研さんの正式名称は、「新世代

ロボット研究会」であって、これを短く

したのが「新ロ研」なんです。

 

 新ロ研さんて、なーんだ?というのは、

以下のように、愛知県内の中小企業

さん、いわゆる町工場さんが集まって、

それぞれの得意分野を生かして、

介護施設などの見守りロボットの実用化

に向けて取り組んでいる研究会なんです。

 

http://sinroken.com/

 

 見守りロボットのほかに、医療用の

検査装置なども研究しているようですが、

見守りロボットのほうは、この研究会が

開発したものではなくて、以下の、第三

セクターの、株式会社ブイ・アール・

テクノセンターが開発したものなんです。

 

http://www.vrtc.co.jp/deve/patrol.html

 

 ちなみに、VRテクノさんは、以下の

ように88社も出資して、平成5年に発足

した会社で、事業内容は、VR・ロボット・

システム開発、航空宇宙人材育成・

CAD研修、ネットワーク構築・運用保守、

テナント事業などをおこなっています。

 

http://www.vrtc.co.jp/

 

http://www.vrtc.co.jp/kaisha/kaisha.html

 

 このVRテクノさんが開発したロボットの

製品化について、新ロ研さんが精密化や

軽量化、コスト低減などで開発をおこ

なっているんです。

 

 この見守りロボットというのは、下の

ような機能があるわけですが、柄の

上部にカメラが内蔵されており、自力で

走行しながら、映像をモニターに転送

したり、倒れている人を検知したら通報

したり、入所者と簡単な会話もできるん

です。

 

http://sinroken.com/mimamori.html

 

 動力は、リチウムイオンバッテリーだ

そうで、アルミを使用したりして軽量化を

図っているそうです。

 

 どんな特許出願となっているかを調べると、

出願がVRテクノさん、特開2015-1810

「移動ロボットシステム」で、現在審査中と

なっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20151026160238j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20151026160258j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20151026160320j:plain

 

 意匠のほうも、下のように登録されて

いますので、サービスロボットに同じ

ようなデザインを施すと、東京オリン

ピックロゴ状態??となってしまい

ますので注意しましょう。

(あちらは、商標権著作権関係

ですが)

 

f:id:oukajinsugawa:20151026160422j:plain

 

知られざる特許の旅 第5回  明治の初めの専売特許権者は儲かった? それとも・・・・・・ その1

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 発明推進協会で出している月刊「発明」

10月号で、工業所有権協力センター専務

理事の櫻井孝さんが、「我が国にも

かつて秘密特許制度があった」という

題で、昔の秘密特許制度について書いて

いますね。

 

 コピペするわけにはいきませんので、

購読している方は、おもしろいので、

是非読んでみてください。

 

 尚、この櫻井さんは特許審査官、部長、

技官などを歴任した方で、「明治の特許

維新~外国特許第1号への挑戦~」などと

いう著書もありますよ。

 

 ということで、私のほうでも、古い

昔の特許の話の第5回で、今回は、技術

詳細を見ていくわけですが、その前に、

初期の頃の専売特許権者は専売特許に

よって儲かったのか?ということと、

果してどのような実施状況だったんだ?

というのを調べてみましょう。

 

 当時の特許局では、明治18年7月に

専売特許条例が実施されてから、20年

6月までに特許を得た特許権者に対し、

「実施状況を報告しろよなー」と義務

付けていたのですが、この調査資料を

見てみることに致しましょう。

 

公文書にみる発明のチカラ : 国立公文書館

 

 この資料の発行日は明治21年12月

12日となっています。

 

 とは言っても、なにしろ、古い資料を

PDFにしたものなので、ところどころ

読めないところがありますが、字が滲

んでしまって読めないところは、私の

ほうで「えいやー」、と推定して書いて

みることにしますので、ご容赦を。

 

 それでは、始めましょう。

 

 まずは、登録番号29番、牧野爲蔵

さんの「改良蝙蝠傘」です。 

 

 この牧野さん、士族となっていますので、

さぞや偉い方で、その当時にこんなことを

書いていたら、我々平民は切り捨て御免、

「ごめんね、ごめんねー」だったかも?

しれませんね。

 

 この発明は、明治18年8月27日に

出願され、9月19日に登録がされましたが、

実施のほうは、明治18年11月に開始され、

明治21年4月までで、売上21ダース

(252本ですね)売上額約500円となって

いますので、1本約2円だったようです。

 

f:id:oukajinsugawa:20150825155008j:plain

 

 どんな発明かと言うと、柄を分離する

ことができるようにしたそうで、さらには、

柄を短縮できるようにして、行李等に

収めることができるようにしたんです。

 

 まあ、今の折り畳み傘の元祖?でしょうか。

 

 残念ながら、溝骨についていろんな問題が

あって、損失が少なくなかったようですよ。

 

 次は、この前ちょっと書いた、櫻井乃介

さんの「改良人力車」というものです。

 

 脱線しますが、この前、人力車の発明者

とされる、和泉要助さんのこともちょっと

書きましたが、明治4年の「専売略規則」の

ときにも、明治18年の「専売特許条例」の

ときにも出願をしたのですが、いずれも

出願時に世に普及していたことを理由に

特許はされませんでした。

 

 ということで、明治4年の「専売略規則」

から、明治18年の「専売特許条例」の間は

どうなっていたのかをちょっと覗いてみま

しょう。

 

  明治4年に「専売略規則」が布告された

後に、明治5年に太政官布告第105号と

いうもので、「新発明品専売免許当分

廃止(明治5年3月29日)」となってしまい

ました。

 

 しかしながら、この中で、「但向後諸物品

新発明致シ候者有之候ハヽ其管轄地方官

ニテ発明品及其工夫ノ手続等詳細取調書

ヲ以テ工部省ヘ可届出事」とされ、「ただし、

今後、新発明をした場合には、管轄地方官

に発明品とかを調べてもらって、その

取調べ書を工部省へ届け出て来ーい」と

されていたんです。

 

 と、そうこうするうちに、明治18年に

なって、新しい「専売特許条例」が出る

わけですが、この附則で、

 

1 明治4年の専売略規則布告以後、

明治18年の専売特許条例布告以前に

発明し、上の明治5年3月第105号布告

で布告したように発明を届け出ていた

者は、その発明が、現在、公に用いられ、

公に知られたものとなっていても、本条例

施行の日(明治18年7月1日ですね)

より6か月間はその専売特許を農商務卿

にお願いすることができますよ。

 

 さらに、

2 この明治18年の専売特許条例布告

以前に、すでに前項の発明を使用した

他人がいたとしても、この条例施行の日から

1年以内だったら、その他人は、その使用

特許を農商務卿にお願い出ることが

できるんです。 この場合には、「専売

特許条例17条に書いてある免許料を

払ってね」

 

 ということで、回避手段が設けられていた

んです。

 

 残念ながら、和泉要助さんの発明は、

この回避手段でもダメだったんですね。

 

 ということで、先ほどの櫻井乃介さんの

「改良人力車」を見てみましょう。

 

 櫻井乃介さんの登録は以下にもトータル

5件が記録されているんですが、この

改良人力車は、登録ナンバー45番、

明治18年9月5日出願、登録10月

23日で、明治18年11月から21年4月

までの実施実績が記録されており、

トータル販売3台で、売上40円と

なっています。

 

 発明は、以下のようになっていて、

車軸にサスペンションを設けて、乗り

心地をよくしていたんです。

f:id:oukajinsugawa:20150825155040j:plain

 残念ながら、具合が悪いところがあって、

販路を拡大することができなかった

と書かれています。

 

 この3台は最初に貸し付けをおこなって

どんな具合なのか試していたのですが、

明治19年6月に、車体の問題や、

車夫の営業方法などに問題があって

(雲助タクシー?? 言い方が古い

ですね)、

内務省からお叱りを受けたんです。

 

 さらには、サスペンション見直しの

ために、車体を解体したりなんかした

ために費用がかさみ、販売の見込みが

立たなかったんです。

 

 残念でしたね。

ヒロボーさん

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 「ヒロボー」さん知ってます?

 

 ヒロボー・・・・。

 

 「何だそれ?」って言った人は、私と

同じ種類の人間です。

 

 「知ってるのなんかぁ、あったりめー

でぃ、べらぼーめー。」って言った

あなた、そう、あなた、

 

 「あなたは、江戸っ子だね?」

 

 というのは嘘で、

 

 「あなたは、ラジコン好きか、航空オタク

だね?」

 

 ということで、「ヒロボー」さんという

のは人の名前ではなくて、れっきとした企業の

名前で、知る人ぞ知る、知らない人は知ら

ないという、正式名称「ヒロボー株式会社」、

設立が1949年、本社は広島県府中市

資本金8,000万円、売上高が277,600万円、

従業員数148名、事業内容が、ホビー用

無線操縦模型、産業用無人ヘリコプター、

プラスチック製品、漏電遮断器(ヒロボー

電機(株)という会社です。

 

http://www.hirobo.co.jp/

 

 この企業は、中小企業庁の「元気なモノ

づくり中小企業300社」にも選ばれている

んです。

 

中小企業庁:元気なモノ作り中小企業300社:ヒロボー株式会社

 

 このヒロボーさん、ホビー用の無線操縦

ラジコンヘリ(RCヘリですね)では有名な

会社で、ラジコンヘリでは一時期世界

シェアナンバーワンだったのですが、

リーマンショックで売上が全盛期の10分

の1以下に減ってしまい、現在のシェアは

よくわかりませんが、ラジコンヘリを検索

すると、以下のように出てきます。

 

https://kaumo.jp/topic/57309

 

 企業名が「ヒロボー」さんなので、社長

さんの名前が「ヒロボー」さんなのかと

思えば、さにあらず、昔の名前が、「広島

紡績」という名の紡績会社だったために、

その名残の名前になっているんです。

 

 現在は、上記したように、紡績とは

全く関係のない業種となっています。

 

 ということなのですが、この前書いた

「ドローン」と、ラジコンヘリっておんなじ

ような形をしていて、何が違うんだ?と

いうのは、私のような全くの素人には

ちんぷんかんぷんなわけでして、

このため、何が違うんだ?というのを

調べてみると、「ドローン」というのは、

コンピュータ制御などによって自律

飛行できる小型無人航空機なんだ

そうで、「ラジコンヘリ」のほうは、

鉄人28号のように金田正太郎君が無線の

操縦機を持って無線で遠隔操縦する

ヘリコプターなんだそうです。

(たとえが、古いですね)

 

 それでは、ヒロボーさん、ホビー用の

製品開発に勤しんでいるのかというと、

ちょっと違って、以前からのヒロボー

電機のエレクトロニクス機器、電子回路

基板無停電電源装置(UPS)、住宅用分

電盤やプラスチックのモールディング

事業のほかにも、スカイエンジニアリング

事業や、新規事業に取り組んでいるんです。

 

 スカイエンジニアリング事業では、

以下のようにヤマハさんと組んで農業用

無人ヘリ事業をおこなっており、新規事業

分野では、一人乗りや無人の電動ヘリの

開発をおこなっているんです。

 

農業分野・散布装置 - 産業用無人ヘリコプター | ヤマハ発動機株式会社

 

日本のメーカー、「1人乗りヘリ」を開発 « WIRED.jp

 

Hirobo unveils HX-1 unmanned electric helicopter, and promises a manned model

 

【国際航空宇宙展12】未来的なデザインの1人乗り電動ヘリコプター - e燃費

 

 ということで、無人電動ヘリと一人乗り

電動ヘリの意匠登録がされていますので、

見てみましょう。

 

・電動無人ヘリコプタ(意匠登録1463219)

 

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・ヘリコプタ(意匠登録1465133)

一人乗り用です。

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 それでは、特許のほうはどうかいな?

というと、たとえば、以下のようなものが

登録されています。

 

・特許5260781「無人ヘリコプタ」

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・特許5260780「電動ヘリコプタ」

 

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発明で、小学生には負けないぞ

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 この前、小学生が発明をして、特許

登録がされた、という話をしましたが、

実は、他の小学生もいろいろ発明を

しているわけでして。

 

 この一つを取り上げると、以下の

ような発明が登録されているんです。

 

小6時の発明品が特許取得 | 町田 | タウンニュース

 

 この登録特許は、特許第5690013号

で、記事にあるように発明の名称は、

「段差昇降補助機能及び規律補助機能

付き歩行補助具」というもので、出願が

2014年の7月18日です。

 

 この出願は、その前に、町田まちづくり

公社「ぽっぽ町田」展示場で開設された

「町田市少年少女発明クラブ第9回

イデアものづくりコンテスト」に出品

したり、町田市少年少女発明クラブ

発行の「町田市少年少女発明クラブ

ニュース第19号」で公開されてしまい

ましたので、発明の新規性の喪失の

例外(いわゆる30条適用ですね)の

申請をおこなって、「なんとか早い

ところ、審査をお願いできませんか」と

お願いしたところ、めでたく2015年の

2月に一発登録となりました。

 

 内容は以下の図のように、 足が

不自由な方や高齢者など、歩行を補助

する器具を必要とする方が、段差や

階段の上り下りや、椅子からの起立を

助ける段差昇降補助機能及び起立補助

機能付き歩行補助具(杖ですね)なん

ですが、従来の歩行補助具は、階段や

段差等を昇降しない時(平坦部を歩行

する時ですね)は足載せ用のステップ

台を石突き部に装着しながら、使用しな

ければならず、足を踏み出す位置と

ステップ台とが重なり、使用者が転倒

してしまうリスクがあるんです。

 

 収納可能であるような足を載せる

ステップ台という重量物が下端に接続

された歩行補助具があっても、、常に

上げ下げしながら歩行しなければなら

ないのは、高齢者に取って負荷が大きい

ですし、電動モータ等の器具が付いた

歩行補助具であれば、更にその重量が

増すし、、従来の歩行補助具には、

階段や段差の昇降を補助する機能しか

なくて、高齢者が腰掛けた状態から

起立する際の補助機能など、付加

機能は付いていませんので、これらを

改良した補助具を発明したんです。

 

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 ということで、小学生も「お年寄りに

使ってもらいたい」ということで、頑張

って発明をしているわけですが、「私の

ほうも、若い者には負けないわ」(てな

ことを言ったかどうかは定かではありま

せんが)ということで、以下のように、

81歳の方も発明をして特許登録しちゃ

っているんです。

 

自転車部品で手押し車 長野の81歳主婦が特許取得:ホッとニュース - 47NEWS(よんななニュース)

 

 この特許は、特許第5711336号

「多目的手押車」というもので、出願は

2013年の10月7日、その後審査で

いちゃもん付けられたりしたのですが

(いちゃもんではなく、拒絶理由通知

ですね)、意見を言ったりいろいろ補正を

したりして、めでたく2015年の3月に

登録されました。

 

 内容は上の記事を読んでもらえば

わかると思いますので、図を貼り付け

ると、以下のように、手押し車になっ

たり、キックボード???になったり、

疲れたら、休むこともできますよ。

 

f:id:oukajinsugawa:20151028133302j:plain

 

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 ウサちゃんの絵がいいですね!!

二十世紀の予言 その5  PROFILES OF THE FUTURE 2

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 それでは、今回は、前回のアーサーC

クラークさんの予測を、さらに詳しく見て

みましょう。

 

 前回の予測は以下を見てください。

 

oukajinsugawa.hatenadiary.jp

 

f:id:oukajinsugawa:20150616141131j:plain

 

 まずは、クラークさんは、上のように、

距離別の輸送手段で予想しています。

 

 ちなみに、アバウトですが、160Kmは

東京-静岡間、1,600Kmは東京-沖縄間、

16,000Kmは東京-南アメリカのペルー

あたりです。

 

 まずは、1.6Kmから16Kmという極短距離

輸送では、80km以上のスピードを必要と

するのは、警察と医師と消防隊だけだそうで、

個人輸送の手段はスクーターか小型の

バブルカーになり、最上の輸送手段はウマ

なんだそうです。

 

 したがって、救急用や公共用自動車を

除いて車はなくなり、自動走路も発達する

んです。

 

 自動走路というのは、車の自動走路では

なくて、歩行者用の自動走路だそうです。

 

 クラークさんの思い描いていた近距離輸送

では、都会においては種々の車がすべて

禁止され、個人用の車が今後も市中を走り

続ければ地面全体を道路と駐車場にしな

ければならないだろうとも言っていて、

このような車がなくなる社会となっていたら、

紙面やテレビを賑わしているような痛ましい

交通事故は今頃なくなっていたのでしょうが、

残念ながら?自動車全盛で、さらに自動運転

の世界が広がるような話になっています。

(自動運転、または自動ブレーキがもっと早く

発達していたならば、交通事故はもっと少なく

なっていた、などという論調もありますので、

クラークさん、今生きていたら何と言うで

しょう?)

 

 話を元に戻して、未来科学は、家畜の知能

指数を高めることに成功するそうで、現在の

馬とは比べ物にならないような高いIQを

持った新種の馬を作り出すことができ、

さらには、コンパクト象を作り出して、

乗り物として使用しているかもしれないと

言っていますが、なかなかそうはいかない

わけでして。

 

 最短距離のカテゴリーでは自動走路が

あるわけですが、市民の便宜を図って設計

された都市には、デンジャラスな自動車に

変えて、それぞれが違う高さに設けられた

自動走路が縦横に走っているんです。

 

 これは、様々なスピードの自動走路が

あって、途中にはそれらの乗り換え点が

設けられていて、すごいスピードの自動

走路で進むことができるんですが、

数千の歩行者を乗せて故障したときは

危ないよねとも言っています。

 

 長距離輸送では、航空輸送の旅客の

増大はVTOL離着陸機の完成によって

達成できているんです。

VTOLというのは、今話題の垂直離着陸

タケコプター??オスプレイの飛行機版

です)

 

 大陸間輸送では、ここ20年以内(1980年

代ですね)に時速1600Kmから3200Kmで

飛び回れるジェット」輸送機が完成しており、

これは地球上には6時間以上かかる旅行が

存在しないことになり、スッチー、スッチュワ

デスさんもいなくなるんです。

 

 スピードのほうは当たりませんでしたが、

スチュワーデスさんはいなくなりましたね。

(名前がキャビンクルーやキャビンアテン

ダントになってしまっただけですが)

 

 貨物輸送はどうでしょう?

 

 貨物輸送は、海中超潜水タンカーという

のができるんです。

 

 さらには、GEMというGround Effect

Machineができており、大半が地上わずか

10センチ程度のところを飛ぶ空気カーテン

によって、地上であろうと海上であろうと

お構いなく飛び回ることができるんです。

(地面に空気を噴射することによって機体を

浮かせる方法だそうで、同じ馬力でヘリコプ

ターの荷重の何倍も多くを運ぶことができる

そうで、ホバークラフトを連想していただけ

ればよいでしょう)

 

 どんなかさばる物でもこの輸送方法で

OKになるんです。

 

 クラークさんは、このGEMに非常に思い

入れがあり、輸送の歴史始まって以来の

第三の革命だそうですが、残念ながら、

第三の革命はまだ起こっていないようです。

 

 それでは、ほかの予測はどんなものかと

いうと、ほとんど無限に近い源泉は海であって、

海水1立方マイルに1億5千万トンの

固体物質を含んでいますが、極めて低い

集中度ですので、現在(その当時)は無理

でも、今世紀の末までに(1999年までです)

巨大な総合処理工場が建設され、熱核

反応炉が供給する安い動力を使って

海水が含んでいる数多くの金属を抽出

するようになるんです。 

 

 昔は肥料用の硝酸塩類の不足があり

ましたが、現在は空気中の窒素を固定

する方法が編み出されたのですから、

海中からいろいろな元素をを取りだす

方法も発見できるそうで、海中鉱業

発達するんです。

 

 海のほかは、地中ですが、地中でも

ロボットモグラが元素を掘り出すように

なるんです。

 

 さらには、月の生産物をロボット宇宙

貨物船が地球に送り出すことができる

ようになり、原子力推進方式が完成した暁

には小型の小惑星を公転軌道から突き

出して地球の近辺に近くづく軌道に突入

させることも実現するんです。

 

 ということで、前回と同じものですが、

わかりやすいように未来予測を以下に載せて

おきます。

 

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 2020年には核触媒の発見で、原子核

変換がうまくいくようになり、どんな元素も

好きなだけ作り出せる時代が訪れます。

 

 現在(1960年代です)は薬品やプラス

チックの合成をおこなっていますが、これらは

つい昨日までは実験室の中でさえ、作り

出せなかったものなので(1960年代での

話です)、今後5~60年で元素の問題も

同じように解決できるんです。

 

 水素もしくは重水素から出発してさまざまな

原子を融合すればしだいに重い元素を作り

出すことができ、反応には10億度から

50億度の高温と大気圧の何兆倍もの

高圧が必要なわけですが、これは、

触媒の発見で、我々の手に負える温度と

圧力でも核融合反応を促進させること

ができるようになるんです。

 

 ということで、次回の東京オリンピック

のときには、錬金術が発達しているん

ですよ???

 

 2090年には複写製造機が完成するわけ

ですが、空中の原子の群から空間に固体

物質を組成し、三次元の物体を作り出す

装置となるんです。

 

 これは三つの基本部からなり、蓄積部 

記憶部 編成部であって、蓄積部では

必要なあらゆる原料を作り出し、記憶部は

設計図を記憶し、編成部は、原料に指示し、

製造をおこなうロボットなんです。

 

 ロボットが有機物物質も提供できるので、

どのような食物も提供できますので、

ステーキでも、かつ丼でもなんでもござれ

で、このロボット複写機の出願で、何でも

作れるので、工場もなくなるし、農耕の

終息を意味するんです。

 

 いらなくなった物品は、すべてもとの

複写機に取り込まれ、未来の家では、

家具でさえ、現実に使用されない時には

必要ないんです。

 

 残念ながら、22世紀から来たドラえもん

でも、何でも作れるわけではなくて、食べ

たい食事を出せるだけですので、複写

製造機はまだまだ先のようですが???

 

 個人用トランシーバーは、腕時計同様に

手軽に持ち歩き出来る小型で精巧な

トランシーバーになっていて、ダイヤルを

回すだけで地球上のどこにいる人でも

自動的に呼び出せるようになっており、

全地球テレビ電話システムでは、産業界の

指導者たちの取引はテレビスクリーンで事

足りるんです。

 

 これらは、実現しましたが、やっぱり、

今でも、皆さん、顔をつき合わせた会議が

好きですよね。

 

 お医者さまは、無線回路を用い、患者

から遠いところでも、どんな治療もおこなう

ことができるようになるのですが、手術

支援ロボットによって、これに近づきつつ

あります。

 

 新聞は、読みたいときは適当なチャンネル

にスイッチを入れ、ボタンを押すだけで

最新版の新聞が手元に届き、日刊紙や

書籍は屋台骨が揺らいでしまうのですが、

インターネットの出現でこれに近くなって

います。

 

 機械教師は、テープレコーダーで教える

わけではなく、直接頭蓋骨の内部の物質

に情報を送り込むんです。

 

 したがって、勉強する必要がないんですよ。

 

 いいでしょう?

 

 さらには、ロボットとコンピューターの

発達でホモサピエンスからマシンサピエンスへ

移行してしまうんです。

 

 アシモフの映画アイロボットのように、

現在の環境の変化に適応するため、

一種の自己改造ができる人工機械が出て

来るんです。

(エニアックが出てきた時にはものすごい

大きさでしたが、現在はものすごく小さい

ですので、実現しそうな予感もします)

 

 ということで、機械と人間の融合が起こり、

ここ二三十年の間に(1960年代までに)、

人工の肺、心臓、腎臓、その他の器官の

発達を目のあたりにしたし、電子装置の

針金が人間の神経組織に直接挿入され

るのを見せられてきたので、最終的には、

サイボーグ(サイバネティックオーガニズム

機械につながれ、または組み込まれ、

その動きの一部を引き受け、さらに修正する

ことのできる肉体)として、一人の人間の

意識が海や空や宇宙空間のあらゆる

地域にわたって、機械から機械へ自由に

動き回れる未来となるそうです。

(このへんの理解は難しいですね)

サントリーさんのノンアルコールビールの特許ってどんな特許ですか?

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 サントリーさんがアサヒビールさんを

訴えた、ノンアルコールビール特許侵害

訴訟について、東京地裁レベルですが、

先週、請求棄却判決が出て話題になって

いましたね。

 

 まだ、地裁レベルの判決のため、

サントリーさん、控訴をするようですので、

結論はどうなるかわかりませんが、

どんな特許なのかWEBを見てもまだ出て

いないようですので、ちょっと調べて

みましょうかね。

 

 判決文をまだ見ることができる状態に

なっていないようですが、とりあえず、

プラピ(J-PlatPat)さんにお願いして

みましょう。

 

 そうすると、出ましたね、

 

 特許第5382754号、優先権主張番号が

特願2011-255388、「早いところ、審査を

お願いできませんか」とお願いしたら、

素早く審査をしてくれて、拒絶理由が

通知されましたが、めでたく、2013年の

9月に登録査定となりました。(その後に

訂正などもされています)  

 

 ということで、発明の名称は、 「pHを

調整した低エキス分のビールテイスト飲料

で、たとえば、登録公報の請求項の1は、

「エキス分の総量が0.5重量%以上2.0

重量%以下であるビールテイスト飲料

あって、pHが3.0以上4.5以下であり、

糖質の含量が0.5g/100ml以下である、

前記飲料」となっていますが、先ほど

書いた訂正審判にて、「ビールテイスト

飲料」を、「ノンアルコールのビール

テイスト飲料」に減縮訂正されています。

(請求項数はトータル63という大力作

ですが、他の請求項も同じように訂正が

されています。

 

 発明の詳細な説明を見ると、

 

技術分野は、

「飲み応えのある低エキス分のビール

テイスト飲料、その製造方法、及び

低エキス分のビールテイスト飲料に飲み

応えを付与する方法」に関し、

 

背景技術としては、

「消費者の健康志向が高まる中、ビール、

発泡酒ビールテイスト飲料などの嗜好性

飲料においても低カロリーや低糖質と

いった商品の需要が高まっており、ライト

ビールや、カロリーカットタイプあるいは

糖質カットタイプのビールテイスト飲料などの

様々なタイプのビールテイスト飲料の需要が

高まってきていて、道路交通法改正による

飲酒運転の罰則強化により低アルコール

もしくはアルコール度が0.00%のノンアル

コールのビールテイスト飲料の需要が増加

したりして、健康志向のビールテイスト

飲料を設計する場合、低エキス分の飲料と

する方法を用いることができるが、エキス

分の総量が低い飲料、即ち低エキス分の

ビールテイスト飲料においては、飲み応えが

必ずしも十分ではない場合があって、特に、

アルコール分の少ない、又はアルコール分を

含まないビールテイスト飲料において、

飲み応えを付与することは重要な課題」

なため、この発明をしたんだそうですよ。

 

 まあ、そういうことなのですが、個人的

見解で申し訳ないのですが、大酒飲みの

王花陣としては、ノンアルビールの味は、

まだまだ今イチというか、今百ぐらいの

違いがあって、先ほどの特許公報の記載の、

「飲み応えが必ずしも十分ではない」と

いうのに、「うん、うん」などと頷いて

しまうわけでして、「やっぱりまだまだ

飲めねーなー」というところです。

 

(個人的見解ですのですんません。

 

 「おめーの意見なんか聞いてねーよ。」

と言った方にはごめんなさい)

 

 地裁判決では、サントリーさんの特許は、

「無効だ、無効だー」とか言われてしまった

そうですが、個人的には、無効だろうが

なんだろうが、おいしく飲めるノンアル

ビールを開発していただければ満足です

ので、今後の訴訟の行方と、開発状況を

注視して行きましょう。

 

 そのうち、趣味と実益を兼ねて(期待も

込めて)、ノンアルビールの開発状況を、

特許の観点から分析してみましょうかね。

Magic Leapって、何ですのん?

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 マジックリープさんの動画が話題に

なっていますね。

 

 以下は、講堂の床から鯨がダイビング

するという動画です。

 

http://cinefil.tokyo/_ct/16897560

 

 ほかにも動画はいろいろあるよう

ですが。

 

Magic Leap Demo - YouTube

 

 まだ日本語版ウィキはできていない

ようですが、英語版ウィキによると、

マジックリープって、2010年にRony

Abovitzさんが立ち上げたベンチャーで、

ヘッドマウント3Dディスプレイを開発

している企業だ、となっていますが、

以下のPrivateCompany Information では、

2011年設立となっています。

 

Magic Leap, Inc.: Private Company Information - Businessweek

 

 上の企業概要によると、USベースの

企業で、本社はフロリダ、human computing

インターフエィス、モバイルウエアラブル

システムなどを手がけているそうです。

 

 下は、マジックリープさんのホーム

ページになるのですが、企業プロ

フィールというところを覗いてみると、

 

「まあ、あんたら、マジックリープって、

何だ?と思ってるんだろうけど、ごもっとも!

我々が何をしてるんだ?というのを

知らないのは仕方がないよね。

 

 まあそういうことなので、マジック

リープを説明すると、マジックリープって

イデアなんだよね。

 

 それも宇宙に向かった創造性だし、

バーチャルワールドだし、リアルワールド

なんだ。」

 

 ということで、デジタルワールドの世界を

深掘りするんだそうですよ。

(ワールドと世界という同じ言葉を続けた

のは、王花陣ですのですんません)

 

http://www.magicleap.com/#/home

 

 「さらに詳細は、マジックリープのブログを

覗いてね」と書いてありますので、興味の

ある方は、是非どうぞ。

 

 ということで、特許の観点からどんな

研究開発をおこなっているのか見てみよう

と思うのですが、残念ながら、プラピ

(J-PlatPat)で、マジックリープさんを

検索しても、出願されていないのか、

公開が先のことになるのか?わかりま

せんが、1件も出て来ないんです。

 

 ということなので、商用データベースで

USの出願と登録を検索すると、以下の

ようになりました。

 

f:id:oukajinsugawa:20151103110335j:plain

 

 まあ、2010年か2011年に設立された

ベンチャーですので、2012年頃から出願が

開始されて、今年の出願がダントツで、

それも、もう、公開されているんです。

 

 このような状況ですので、さすがに登録は

まだ1件となっています。

 

 どんな技術分野になっているのかを

統計的に見てみると以下のようになって

います。(インテーフェィスという誤字が

ありますが、すんません)

 

f:id:oukajinsugawa:20151103110419j:plain

 

 これをさらに筆頭IPCでメインの研究開発を

調べると、以下のようになりました。

 

f:id:oukajinsugawa:20151103110443j:plain

 

 マジックリープさんの得意な分野は、

3Dイメージ映像で、それも、ヘッドマウント

ディスプレイを使用したものを得意として

いるのがよくわかります。

 

 直近の出願10件は、以下のように

なっており(以前の映画で有名になった

AVATAR」という言葉もありますね)、

図面は以下のようなものがありますよ。

 

f:id:oukajinsugawa:20151103110533j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20151103110608j:plain

f:id:oukajinsugawa:20151103110716j:plain

f:id:oukajinsugawa:20151103110758j:plain

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f:id:oukajinsugawa:20151103111102j:plain

 

f:id:oukajinsugawa:20151103111132j:plain

f:id:oukajinsugawa:20151103110639j:plain

f:id:oukajinsugawa:20151103111218j:plain

f:id:oukajinsugawa:20151103111247j:plain

 


出野徳治さんって誰???

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 「知っとるけ」シリーズの第5弾です。

 

 出野徳治さん、知ってます?

 

 出川さんなら、よくテレビで見かける

のですが・・・・。

 

 この方は、100年以上続く超有名企業の

創業者の方なんです。

 

 現在の会社は、本社大阪、2014 年の

連結売上高2兆7,862億5,600万円、

連結従業員数49,418名で、連日新聞を

賑わせていますし、テレビコマーシャル

などバンバン流れています。

 

 この方は発明家でもあって、元来、

ズボンを止めるベルトは、孔にピンを

通す方式と、孔がなくてもそのまま止め

られるバックル方式があるのですが、

出野さん、日本で初めて孔がなくても

止められるバックルを考案し、明治

45年に出願し、大正元年に実用新案の

登録がされたんです。

(登録25356号です)

 

f:id:oukajinsugawa:20150729125651j:plain

 

 ということで、この方のおかげで、

今でもこのバックルのお世話になって

いる方が大勢いるわけですね。

(現在の仕組みはちょっと違いますが)

 

 どうです?どこの企業の創業者の

方かわかったでしょう?

 

 えー、まだわからない?

 

 ということで、次の発明は以下となり

ます。

 

f:id:oukajinsugawa:20150729125713j:plain

 

 これは釘のようですが、シャーペンの

中身です。

 

 出野徳治さんは幼少の頃に出野家に

養子に出されましたが、このシャーペン

の頃には、元の姓名に戻し、「早川

徳次」さんとなっていました。

 

 ということで、シャープという企業名称

シャープペンシル登録商標から

名づけられたことは超有名で、シャープ

の創業者の方だったんです。

(現在は、「シャープペンシル」という名の

登録商標はありませんし、普通名詞化して

しまったので、これから登録しようとしても

ダメですよ)

 

 ちなみに、ウィキなどには、「1915年に

「早川式操出鉛筆」の名称で特許を

申請」とか「1915年に「早川式操出鉛筆」

として特許を取得」とか、いかにも、

1915年に特許を出願し取得した、と読める

ような文章がありますが、残念でした、

1915年には特許も実用新案も取得

されてないんです。

(暇な人は、特許や実用新案の検索を

おこなってもらってもよいですが、

むなしく、「そんなのないもんねー」と

返って来るだけですよ)

 

 シャープさんの社史などにも1915年に

特許を取得したなどと一言も書かれて

おらず、社史の「1915年にシャーペンの

金具を受注し、芯を押し出す構造を完成

させた」と時系列が書かれていない文章

のため、ウイキなどでは「1915年に特許

取得」のような文章になっているので

しょう。

 

 それでは、「早川式操出鉛筆」という

のはどのようなものなのか、見てみま

しょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150729125744j:plain

 

 登録は、1920年、実用新案ですね。

 

 この時代、同じような発明や考案を

出願する場合、「改良」とか、「第一号」、

「第二号」とか、つけるものが多く、

さらには、明細書にもそのような

記述がありませんので、シャーペン

全体としての登録は、この登録が

最初と思われます。

(部品などの出願はあるのかもしれ

ませんが)

 

 尚、この時代の「発明の名称」のつけ

方の流行?は、名字を名乗って、「早川

式」とか、姓名の頭文字を取って、

「HT式」とかとするのが半数近くでした。

(現在は、こんな付け方をすると、

「ダメだよねー」とか特許庁さんに怒られ

てしまいますので、注意しましょう))

 

 ということで、上の第一図は、内部機構

となっていて、下の第二図が外側、

第三図が内部詳細となっています。

 

f:id:oukajinsugawa:20150729125915j:plain

 

 芯が押し出される機構は、頭部の2を

回転させることによって、横に出っ張った

9が螺旋に沿って下に動き、芯が押し

出される機構となります。

 

 従来は、芯が短かくなると、針金とか

使って取り出さなければならなかったの

ですが、この考案では、そんなことを

しなくてもよくなったんですって。

 

 ということで、早川さん、最初は東京市

(古いですね)本所でシャーペンで成功を

収めたのですが、残念ながら、1923年

9月1日に関東大震災が起きて、一切の

実用新案権や、機械一式など譲渡せざる

を得なくなり、大阪で再起を誓ったわけ

でした。

 

 以下が、早川さん、最後のシャーペン

出願の米国特許となります。

 

f:id:oukajinsugawa:20150729125947j:plain

f:id:oukajinsugawa:20150729130006j:plain

 

 出願が大震災の前の7月で、これ以後、

震災により、出願どころじゃなくなったん

ですね。

 

 それでは、また。

特許分類検索上級編 第12回  観点詳細

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 Fタームのその6で、今回は、観点を

詳しく見て行きましょう。

 

 まずは、Fタームを用いて検索するには、

そのテーマコードにはどんな観点があって、

どんな構造になってるんだ?というのを

見る必要があります。

 

 さらには、そのテーマコードは、FIの

どの部分に関係しているの?(FI適用

範囲ですね)というのを見ておく必要が

あります。

 

 まずは、観点って、どのように設定されて

いるんだ?ということなのですが、実は、

目的、用途、構造、材料などと、皆同じように、

設定されているわけではなくって、テキトーに

(ではなくて、「適当になるように」ですね)、

設定されているんです。

 

 典型的な例を挙げると、発明の特徴を

単純に類型化したものや、複数の技術

要素、すなわち、構造、機能、使用素子、

材料等の技術要素の組み合わせで

類型化したもの(組成物や制御等の

分野で多く見られます)、さらには、上記

二つの混合したものなどが挙げられます。

 

 といってもわかったような、わからない

ような?気がしますので、発明の特徴点を

類型化したものを例にとって、詳しく見て

みましょう。

 

 発明の特徴点を類型化したものというのは、

機械や日用品、電機部品などに多く見られる

のですが、研修テキストの図を貼り付けさせて

もらうと以下のようになります。

 

f:id:oukajinsugawa:20151002083450j:plain

 

 これは何を表しているかというと、

Fタームというのは、たとえば3B011

AA01とか3B011AA02、3B011AB01、

3B011AC01、3B011BA01、3B011BB01

とか表されるわけですが、たとえば、

このFタームAA01は、上の図の「A」が

FタームAA01の最初のAを、a1という

のが、FタームAA01の2番目のAを

表しています。

 

 a1とかa2の中に点々がありますが、

この点々が数字の01とか02に相当し、

それぞれのFタームとなります。

 

 ということで、観点AAとかABとかの

最初のAが大くくりで、Aの中にa1とか

a2とかが含まれるということになります。

(実際の観点ではA「A」、A「B」、

A「C」とかと記載されます)

 

 ということで、簡単なFターム3B001

「食卓容器」で実際のものを見てみま

しょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20151002083336j:plain

 

 この食卓容器では、観点はAA、BB,、

CC、DA、DB、DCの6つですが、AA、

BB,、CCはそれぞれ別々の大分類、

DA、DB、DCは大分類Dに含まれる

中分類となります。

(この大分類とか中分類とかという

言葉は、私が勝手につけた言葉で、

共通に通用する言葉ではありません

ので、念のため)

 

 この食卓容器は、発明の特徴を、対象物は

何だ?とか、特徴箇所はどこだ?とか、

そのほかの特徴点はどこだ?とか、使用状態、

目的、その他どうなっているんだ?などと

いうように類型化しています。

 

 といいうことで、実際には以下のように、

Fタームが付与されることになります。

 

f:id:oukajinsugawa:20151002083756j:plain

 

 ちなみに、上の図は、3B001の解説の

以下の「図」というのをクリックしたものです。

 

f:id:oukajinsugawa:20151002083841j:plain

 

 ということなのですが、観点の設け方

はここで示す例に限られる訳ではありま

せんが、我々は、特許庁で観点決めを

するわけではありませんので、まあ、

上のような典型的な例を理解しておく

だけでよいでしょう。

 

 ということで、特許分類検索上級編と

いうことで、少しはIPC、FI、Fタームと

いう技術分類について詳しくなった??

ような気がしますので、次回からは、

いよいよ先行技術調査の方法を見て

行きましょう。

 

 それではまた。

J-PlatPatを使い倒そう その2  特許・実用新案検索の概要

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 次は、2章の各サービスの概要です。

 

 まずは一番お世話になる「特許・実用新案」

検索がありますね。

 

f:id:oukajinsugawa:20151008113351j:plain

 

 ここには、上のほうからいろいろありますが、

まず、1の「特許・実用新案番号照会」は、文献

番号を入力して特許・実用新案公報等を

見ることができます。

 

 番号がわかっていれば、特許第1号、実用

新案の第1号から見ることができますよ。

(1号とわかっているので、とーじぇん、

1号を見ることができますが)

 

 「俺は英語が得意なんだ」という方は、

2番目の英語版を是非どうぞ。

 

f:id:oukajinsugawa:20151008113422j:plain

 

 次は3番目の「特許・実用新案テキスト検索」

ですね。

 

 これは、特許・実用新案関係で、一番お世話に

なるところではないでしょうか。

 

 ここで、INPITのマニュアルには、「書誌的

事項・分類(FI ・ Fターム、IPC)・要約・請求の

範囲及び公報全文(書誌を除く)等のキーワードを

入力し、(中略) 検索できる」と書かれている

のですが、ちょっと書き方が誤解を招くような

書き方となっており、IPDLでは書誌的事項での

キーワード検索も可能だったのですが、

プラピさんになって、書誌的事項に関する

キーワードでは検索できなくなっています

ので、間違わないように致しましょう。

 

(以前に書きましたが、IPDLでは、「公開

特許公報フロントページ検索」というのが

あり、IPCの分類不能出願に付される、

「0000 0/00」というのがこのページで検索が

できたのですが、プラピさんでは、この

ようなページがなくなってしまいましたので、

現在は検索できません。(私の使っている

商用検索DBでは検索できますが))

 

 ちなみに書誌的事項というのは以下の

ようなものです。

 

f:id:oukajinsugawa:20151008113458j:plain

 

 次は4番目の「特許・実用新案分類検索」

です。

 

 これは読んで字のごとく、IPCやFI ・ Fターム

などの特許技術分類で検索ができるものです。

 

 次は5番目の「パテントマップガイダンス

(PMGS)」というものです。

 

 特許技術分類というのは、いろいろあって、

暗記できるものではないわけでして、この

技術分類を調べるときに使うページです。

 

 「英語のほうが得意だぞ」という方用に、

英語版もありますので、是非どうぞ。

 

 次は7番目の「PAJ検索」ですが、

「何でしょうね、これは」というところ

ですが。英語のキーワードで、公開特許

公報の英文抄録を検索するときに使います。

 

 次の「FI/Fターム検索」も、上の「PAJ

検索」同様、英語の得意な方は是非どうぞ。

 

 9番目の「外国公報DB」は以下のように

番号がわかれば外国の公報が検索できる

ようになっています。

(必ずしも文献番号1番から検索できる

わけではないですが)

 

f:id:oukajinsugawa:20151008113606j:plain

 

 次は10番目の「審査書類情報照会」ですが、

2003年7月以降の審査に関する書類等の

うち、公開されている情報を調べることができ

るんです。

 

 ただし、行政庁がお休みの時は見ることが

できませんので、お休みの時には、ゆっくり

休むことと致しましょう。

 

 11番目は「コンピュータソフトウエアデータ

ベース(CSDB)」ですので、コンピュータ・

ソフトウエアに関する仕事をしている方は、

是非どうぞ。

 

 12番目と13番目は中韓文献の検索をする

場合に使えます。

 

 ということで、第2回目は終了です。

 

 続く。

塩野義製薬さんのインフル治療薬

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 塩野義製薬さんで、普通は治療に

5日ほどかかるインフルエンザが、1日

薬を飲むだけで治ってしまうという薬を

開発した、ということで話題になって

いますね。

 

 タミフルなどのインフルエンザ薬は、

細胞に侵入し増殖したウィルスを細胞の

中に閉じ込めてしまうという効果をもた

らすそうですが、新薬は、細胞内で

直接ウィルスの増殖を阻害させてしまう

というものだそうで、画期的な仕組みの

新薬だということで厚生労働省が審査

期間を大幅に短縮する「先駆け審査」に

指定して一生懸命審査しているそうで、

早くて2018年頃から販売できるの

では?とされています。

 

 ということで、どんな薬なのかいな?

とWEBを見ても詳しい話は出ていません

ので、ちょっと調べてみましょう。

 

 塩野義さんからは同系統のインフル薬の

特許出願が何件かあり、たとえば、直近の

特開2015-145409「置換された多環性

カルバモイルピリドン誘導体」は総ページ

数437、特開2014-167021「置換された

多環性カルバモイルピリドン誘導体の

プロドラッグ」が総ページ数652と

大力作なわけでして。

 

 ということなので、一番新しい特開

2015ー145409を見てみると、以下の

ように、いろんな国に出願しており、

塩野義さん、「全世界で頑張るぞ」と

いう闘志がみなぎっています???

 

f:id:oukajinsugawa:20151107151555j:plain

 

 まあ、この特許出願を読んでみても

悲しいかな、トーシロの王花陣には

チンカンプンカン?なわけですが、

まあ、わかるところだけ抜き出して

書いてみましょう。

 

 まずは、インフルエンザは、インフル

エンザウイルスの感染に起因する急性

呼吸器感染症であって、日本では毎冬、

数百万人からのインフルエンザ様患者の

報告があり、インフルエンザは高い罹患率

死亡率を伴うし、乳幼児、高齢者等ハイ

リスク集団においては特に重要な疾患で

あり、高齢者では肺炎の合併率が高く、

インフルエンザによる死亡の多くが高齢

者で占められているんです。

 

 抗インフルエンザ薬としては、ウイルスの

脱核過程を阻害するシンメトレル(Symmetrel;

商品名:アマンタジン(Amantadine))や

大魔神ならぬ、フルマジン(Flumadine;

商品名:リマンタジン(Rimantadine))、

ウイルスの細胞からの出芽・放出を抑制

するノイラミニダーゼ阻害剤であるオセル

タミヴィル(Oseltamivir;商品名:タミフル

(Tamiflu))やザナミヴィル(Zanamivir;

商品名:リレンザ(Relenza))が公知だ

そうですよ。

(トーシロ王花陣としては、タミフル

リレンザぐらいしか聞いたことがありま

せん、です、はい。)

 

 ただし、耐性を持った耐性株の出現や

副作用の問題、病原性や致死性の高い

新型インフルエンザウイルスの世界的な

大流行などが懸念されていることから、

新規メカニズムの抗インフルエンザ薬の

開発が要望されているんです。    

 

 ということで、インフルエンザウイルス

由来酵素であるキャップ依存的エンド

ヌクレアーゼは、ウイルス増殖に必須

だし、宿主が有さないウイルス特異的な

酵素活性であるため、抗インフルエンザ

薬のターゲットに適しているんです。

 

 このキャップ依存的エンドヌクレアーゼは

宿主mRNA前駆体を基質とし、キャップ

構造を含む9~13塩基の断片を生成

するエンドヌクレアーゼ活性であって、

この断片はウイルスRNAポリメラーゼの

プライマーとして機能し、ウイルス蛋白質

コードするmRNAの合成に使われます

ので、キャップ依存的エンドヌクレアーゼを

阻害する物質が、ウイルスmRNAの

合成を阻害することで、ウイルス蛋白質

合成を阻害し、結果、ウイルス増殖を阻害

するんです。

 

 このキャップ依存的エンドヌクレアーゼを

阻害する物質としては いろいろ知られて

いるんですが、 塩野義さんは、下の式(II)

で示される置換された3-ヒドロキシー4-

ピリドン誘導体を発見(発明)したんです。

(条件としてはさらに書かれていますが、

割愛します)

 

f:id:oukajinsugawa:20151107151903j:plain

 

 ということで、トーシロ王花陣がこれ以上

解説しても、「おめー、全然わかってねーじゃ

ねーか」と言われるのがオチですので、

このへんで終わりにして、まあ、ともかく、

身体に害がなく、すぐに治してくれるインフル

薬を期待いたしましょう。

スタンレー電気さんの路面照射信号灯

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 CEATECで、スタンレーさんから、

停車やバックしたりするときに、道路に

矢印やカギかっこ状の模様を映し出して、

周囲に注意を促す新型ランプの発表が

あったんですってね。

 

 私はCEATECに行っていないので、

日経産業新聞で知りました。    

 

 スタンレーさんでは、車が次に取る

動きを周囲に伝える「路面照射信号灯」

というのを開発したんだそうです。

 

 ブレーキをかけたりバックしたり、方向

指示器を操作したりすると、ランプが点灯

するのと同時に、道路に模様を映し出すん

だそうですね。    

 

 これによって後続車や歩行者に気づか

せるんだそうですが。

 

 発光ダイオードを使い、集光レンズで

光を集めて投影レンズで路面に光を

照射するそうです。

 

 改良を進めて19年頃からの実用化を

めざすそうですが、まずはスタンレー

さんってどんな企業なんだ?ということ

から探ってみましょう。

 

 スタンレー電気さんは、会社四季報

よると、証券コードが6923、設立が

1933年、上場が1961年、自動車ランプで

御三家の1角だそうで、LED等の電子

機器事業が収益の柱で、ホンダさん

向けが4割で、新開発としては車や人

などセンサーで検知した情報でハイ

ビーム配光を自動制御するLEDヘッド

ランプがあるそうです。

 

 株価を見ると、2012年に1,200円程度

まで落ち込みましたが、ここ1年の株価を

見ると2,200円から3,000円の間で推移

しているようです。

(10月末に平成28年3月期の業績予想を

営利、経常共、減額修正したため、株価が

一時400円ほど落ち込み2,300円ほどに

なりましたが、また少しづつ回復して

います)

 

 ということで、このブログは株価予想

ブログではないので話を元に戻して、

スタンレー電気さんの御本名?は、

スタンレー電気株式会社」、本社は

東京の目黒、設立は上記のように

1933年ですが、創業は1920年

資本金は30,514百万円、連結従業員数

15,234名となっています。

 

https://www.stanley.co.jp/index.php

 

 ちなみに社名の由来は、19世紀後半、

アフリカ大陸を探検したイギリスの探検家

ヘンリー・モルトン・スタンレー卿が“世界に

光明を掲げた”人物のため、これにちなん

だんだそうですよ。

 

 有価証券報告書によると、平成27年

3月期の連結売上高は359,840百万円で

3通期連続で売り上げを伸ばし、営利、

経常、純利共、売り上げと同傾向と

なっています。

 

 事業セグメントは、、四輪や二輪自動車の

ヘッドランプなどの自動車機器事業、LED

などのコンポーネンツ事業、LED照明などの

電子応用製品事業に分れており、2015年の

第110期事業レポートから抜粋貼り付け

させてもらうと以下のようになっています。

 

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 どんな研究開発をしてるんだ?という

のをここ10年での特許出願公開から筆頭

IPCのサブクラス分析をすると、以下の

ようになるんです。(100件以上を抜き

出しています)

 

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 スタンレーさんは、ホームページにある

ように、光、または灯りに特化した開発を

していて、これを生かすための、独自の

半導体も自社で開発しているのがわかり

ます。

 

 ということで、スタンレーさんについて

ちょっとわかったような気が?して来ま

したので、今回のタイトルの「路面照射

信号灯」の特許出願について調べて

みることに致しましょう。

 

 路面に模様を映し出して、注意を促す

方式は、スタンレーさんから2件出されて

おり、特開2014-101045「路面照射シス

テム」は、左折時、右折時に周囲に注意を

喚起するシステムで、特開2014-184876

「路面照射信号灯具」は、車両前方の

歩行者や対向車などにブレーキ操作を

知らせるという発明になっています。

 

 まずは、左折時、右折時の注意喚起

システムですが、トラックなどの歩行者

巻き込み防止のために、日中などでも

明確に歩行者が認識できるように、

ハンドル操舵角と連動して、レーザー

光源などでホログラムなどを使用して

照射パターンを作製し、歩行者などに

知らせるシステムとなっています。

 

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 もう一つの車両前方の歩行者等に

注意を喚起するシステムは、ストップ

ランプで車の後ろに注意喚起する

システムは昔からありますが、 車両

前方の交差点等で道路を横断しよう

としている歩行者や、対向車等が、接近

してくる車両の運転者がブレーキ操作

しているのかどうか、すなわち、減速し、

停止する意思があるのかどうかを判断

することが可能な方法は、あまり効果

的なものがなかったので、前方の路面

にマークを照射する光学システムを発明

したんだそうです。

 

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 ということで、テレビドラマでヒロインが、

前方から高速で走って来た車に跳ね飛ばされ

るのか、はたまた大丈夫か?というのは、

今後は、路面照射システムが作動したか

しないかでわかるようになったりして、

ハラハラドキドキしながらテレビを見ると

いう楽しみがなくなってしまうかも???

 

 

 

 

 

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